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Posted by ブクログ
雑誌記者の須賀傭一と、新聞社で資料課に勤務する連城柳がコンビを組んで、極悪非道な事件を追及していくサスペンスが主軸。
でも、メインは主人公二人の10年愛です。
柳がとても特殊なキャラクターで、他のBLと比べてかなり異色的です。完璧な人形のように美麗で、アンドロイドのように表情は乏しく、しかしIQ200という超人的な頭脳の持ち主。そして、そんな柳を学生時代から密かに盲愛し続けている勇猛果敢な性格の傭一。その傭一の視点で物語が進行します。
ものすごく柳のことを愛しているくせに、ひたすら友人としての立場を守り続け、ストイックに彼を支える傭一と、感情を全く理解することができない柳の関係に、とても興味を惹かれます。
仕事について助けあうだけなのかと思われるクールな関係が、読みすすむうちにもっと深い意味を持っているのだと思い知らされて、胸が熱くなります。
とにかく、攻の辛抱強さには敬服します。なにしろ柳は感情を理解しないし、表現することもできない男。感情の起伏のない言葉から何を考えどんな気持ちでいるのか探るしかないんです。そして、そのあやふやな手がかりから傭一は柳のあらゆる思いを受けとめていきます。これはもう、傭一の粘り勝ち。愛の深さイコール忍耐力です。
後半には互いに相手の存在があるからこその活躍を見せることができる場面があって、読後は爽快。
ただ、柳の過去は不必要に痛いです。酷い家族だ。
全体に硬質で特殊なムードが漂っているので、Hシーンも難解。エロいはずの言葉の数々が、クールすぎて煽り不足。いまいちのめり込めない感がありました。柳の言葉の意味をひとつひとつきちんと理解していく傭一ほど忍耐力がないことに気がつきました。
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