メンズ下着は恋の魔法

今井茶環 / 芥ミチ

下着メーカーで新製品の試用モニターをすることになった、服飾専門学生の周防光圀。単なるバイトかと思いきや、未発売商品の情報漏洩防止のため、副社長の王臥一威から、使用後の下着を洗わず返却せよとの指示が! その上、さらなる秘密保持のため一威のマンションでの同居も提案される。いよいよ商品の発表を控えたある日、もっと色気が必要だと、光圀は浴室で一威に迫られてしまい…。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: 学研
• 掲載誌・レーベル: もえぎ文庫
• 電子版発売日: 2015年02月03日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ふわふわ · ★★☆☆☆]

入り込めず

攻め:副社長×受け:専門大学生(下着の1ヶ月モニター)

あらすじに惹かれて購入しましたが設定に無理がありすぎ。
日本の高級下着のトップメーカーの副社長がモニターバイトの面接を副社長室で個人面談する場面であれ？と思いましたが…。

受けは両親を亡くし育ててもらった親戚に養育費という名の借金を返すため一か月間のパンツモニターという高額バイトに応募。
（親戚との軋轢等については最後まで触れられず)
発売前の企業秘密製品だからとモニター下着一か月分をバイトのアパートに副社長自ら段ボール箱で運び込むのが当り前の一流会社。
この際運び込んだ受けのアパートのセキュリティの甘さに企業秘密の漏洩を危惧した副社長がその場で高級ホテル住まいか自分の高級マンションで暮らすか選ばせる不思議。(この時点で攻めは全くの恋愛感情なし)
攻めは幼い時に母親を亡くし継母に強烈な虐待を受けていたことが継母本人の発言であっさりとわかるが、父親は薄々わかっていたにも関わらず放置。しかしこの父親は現在の会社の社長。そのことについての攻めの心情等についてはサラッと触れるだけ。
受けは偶然エレベーターで出会ったデザイナーにモニターパンツのモデルに抜擢され、緊張でうまくいかない撮影が副社長のたった一言で大成功。商品の大ヒットに貢献。
バイトが終わった1ヶ月後、アパートに戻ったその日親友だと思っていた隣室のストーカー男に拉致された挙句、陵辱寸前で攻めがまさかの壁を壊して救出。

次から次へと出てくる突拍子もない設定と問題が起きるたび瞬間解決してしまうので感情移入できず。
描きたい題材をいろいろ詰め込んだけれど全て未消化のまま終わっていて、本筋とは関係なく違った意味の面白いものを読んだ気がしました。
なので★２つに増。

＃笑える