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某民間調査会社が発表した2014年の各都道府県の魅力度ランキングで福井県は45位。
ワースト3入りである。ところがよく調べてみると、下位は北関東3県(茨城・栃木・群馬)や
埼玉、佐賀など何かと揶揄される県ばかりで、福井も実は下位の常連県のひとつ。
悲しいかな、福井はそんなことも知られてないほど超マイナー県なのだ。
福井の名は知っていてもどんなところかあまりよく知られていない。
が、実際にはイマイチ県では断じてない。
第二次産業では繊維、電子部門が全国平均を大きく上回り、
眼鏡フレームに関しては国内生産量の9割を占める、知る人ぞ知る工業県である。
何といっても福井は「幸福度が日本一」。
福井の幸福はアクセスの悪い立地の上に成り立ってきたともいえる。
2015年に北陸新幹線が開業、敦賀への延伸も予定される
マイナーな福井におけるこうしたドラスティックな変化は、
幸福な県民の不幸の始まりになりはしないだろうか?
本書では、地元視点ではわからない本当の福井人気質を探りつつ、
嶺北・嶺南という「ふたつの福井」の現状と問題点にズバッと切り込んだ。
「幸福な独立国家・福井」。その本質と進むべき将来をこれから探っていこう。
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