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100周年を迎えた宝塚歌劇団。競争激しいエンターテイメント業界でこれほど長く続けられている理由とは。垂直統合型システム、著作権管理方法、ロングラン興業のための5組化・・・。その秘密が今、明かされる。
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Posted by ブクログ
宝塚ファンの一人として、非常に興味深かったです。ビジネスの視点から見た宝塚歌劇。腑に落ちたことも多く…、一本物や再演物、全国ツアーの意味とか。フォーエバータカラヅカの秘密が詰まった本です。ファンならぜひ一読を!
エンタメビジネスに興味がある人にはおすすめ。宝塚のビジネスモデルを、強みだけでなく弱みも提示して解説してくれる。 単純に、ますます宝塚の世界にも興味が湧いた。宝塚大劇場、行きたい。
宝塚が好きな人は読むべき1冊。 こんな風に年間の公演が決まり、内容が決まり、脚本や演出家が決まっているなんて知らなかった!!!
男性には縁遠い宝塚歌劇を、そのビジネスモデルやコンセプトを通して解説した本。極めて説得力のある内容で面白い。 宝塚歌劇というとその独特の「美意識」「世界観」を思い出すが、それは作品制作から舞台制作、販売まで垂直統合した独特の事業構造からもたらされている事には驚かされた。 またそのファン・コミュニティ...続きを読むは、一人一人が独自の基準で見定めた生徒(団員)の成長を見守り、育成してゆくプロセスを楽しむ。この「シロウトの神格化」を楽しむ点はAKB48などの最近のアイドルとも共通する内容で、興味深い。
『宝塚歌劇やAKB48を支える人たち(ファン・コミュニティ)は、OLであろうが、主婦であろうが、学者であろうが、ニートであろうが、宝塚歌劇・AKB48に関わっている瞬間は血縁・地縁・社縁・肩書きといった様々なしがらみから解放される「無縁の瞬間」に生きていると感じられること……それが大きな魅力なのです...続きを読む。 このことは、宝塚歌劇やAKB48のファン・コミュニティとは、社会学者の宮台真司氏の言う「第四空間」であることも示しています。つまり、学校(会社)でも地域でも家庭でもない「自らの尊厳を奪われない居場所」を彼らに提供していることになるのです。』 マーケ的、社会学的な知見もあり、ケーススタディーとして面白い題材だった。
宝塚ファンではあるが、経営戦略など考えたことがなかった。なかなかおもしろい視点だと思う。 宝塚と劇団四季ではなく、AKBと比較するところもおもしろい。 これからの宝塚はどうなっていくのだろうか……。
経営戦略という視点は面白い。 エンタメという変化の激しい業界で、宝塚が100年以上続いていること、また、昨今のコロナ禍にあって、新たな配信という形にも積極的に取組み活用しながら興行をつづけられていること、独特の経営あってのことと思います。 一方で、男性ファンを増やしたいという思いが執筆の原点にある...続きを読むのであれば、経営視点とともに、男性からみた宝塚の魅力についても書いてあればもっとよかったのに、と思います。
まあ鉄道事業は先細りだし、仕方がないけど、水物のエンタメ事業を収益の柱にしないといけない阪急グループも大変やなあ。本社から出向させてる理由がよくわかりました。
兵庫県宝塚市から戻ってきた後、六本木の青山ブックセンターで、この本を見つけました。これまで、宝塚の経営本は、小林一三の業績に関するものばかりでしたが、この本は、現在、宝塚がどのように経営されているか、が書かれています。その経営戦略は、一言で言えば、エンターテイメントの「垂直統合」。開発→生産→販売を...続きを読むすべて社内でやる、エンターテイメント界のユニクロです。著者は、これを「創って作って売る」と表現しています。脚本を書き、舞台をつくり、チケットを販売し…すべてが、阪急電鉄グループでまかなわれています。その強みは、作品の著作権が、すべて宝塚歌劇団にあるため、再演はもとより、DVD、CD販売、CS放送、関連商品、書籍…そのコンテンツの二次利用、三次利用が、自由にでき、これにより利益のすべてを享受できるのです。また、今回、私が、その戦略に、まんまとはまったのは、定期的に行う●●周年記念行事。これにより、一度、離れたファンが再び、宝塚に戻ってくるというしくみ。その他、チケット販売における、ファンクラブの重要な役割等、大人になって初めて知った宝塚の儲けるしかけの数々。宝塚ファンならずとも、ビジネス書として、面白いと思います。おすすめです。
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森下信雄
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