あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 全話完全解読

榎本正樹

東日本大震災直後に放送され、大きな反響を呼んだアニメ『あの花』。2013年に劇場版アニメが公開されるなど、さらなる広がりを見せる感動作を、気鋭の文芸評論家がさまざまな観点から読み解く。監督・長井龍雪氏、脚本・岡田麿里氏へのインタビューを収録。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 趣味・実用 / その他の趣味
• 出版社: 双葉社
• 電子版発売日: 2014年10月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 3MB

[ブクログ · ★★★★☆]

　アニメ、漫画というものは大衆的にいかに取り入れられるかをかなり研究して製作しているという事が改めて分かった。

　面白ければそれでよいのではという裏腹戦略に乗せられたという敗北感も感じる。

　これからは今以上にリアルな社会とアニメが融合してくることだろう。それをすべて受け入れていくと現実の破壊が行われるのではないかと危惧する。



　時間の残酷さ
　とても美しい女の子がいて、その子が事故で亡くなった。残された者たちは自分たちが罪を犯したと感じている。その罪悪感から逃れられずに苦しんでいた所に彼女が帰ってきた。それで赦されるかと思いきや、五年前とはまた違うものを、それぞれが背負わなければならなくなった。