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白洲次郎唯一の著作集『プリンシプルのない日本』の電子増補版。 日本国憲法の成立に深くかかわり、戦後の電力再編にも大きな役割を果たした白洲次郎。その肉声ともいうべき本書は、過去を語るにとどまらず、憲法改正や原発問題など、現代日本が抱える不安の本質をあぶりだし、鋭く斬りこみます。 デジタル化にあたり、上製本未収録のエッセイ二十八篇を加え、未公開の貴重な写真つきの年譜を付すなど、内容の充実をはかっております。
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Posted by ブクログ
白洲次郎が残した数少ない発言や原稿を集めた本。彼がいかに遠くを見ていたか、見抜いていたかを理解するには一番。
吉田茂の片腕としてGHQに楯つき、 「唯一、従順ならざる日本人」と言わしめた白洲次郎の著書。 当時の彼の言葉。「戦争に負けたが、奴隷になったわけではない」 GHQとの憲法作成に立ち会い天皇を象徴と訳し、 初代貿易庁長官になり強硬に通産省を立ち上げ、 サンフランシスコ講和会議の全権団顧問として国の誇...続きを読むりを見せた凄い男ですが、 歯に衣着せぬ物言いと行動は煙たがられることも多かったようです。 実業界に戻り東北電力の初代会長になると、 東京電力から水利権をブン取って奥只見にダムを造り、東京電力から喧嘩を売られました。 彼のパワーの源は何なのでしょう? →「プリンシプル」です! 物事の原理・原則・主義・主張とでも言いましょうか、 筋を通すということにも似ています。 全ての物事で大事なのはその事自体より、それにかかり合っている原則だと言います。 言葉が強いです。頭も良かったのでしょう。 この本では日本人気質、政治、経済、外交などについて意見を述べていますが、 筋の通った常識的な価値判断による正に歯に衣着せぬ主張は スッキリしていて気持ちがよく喝采を送りたくなります。 先のダムの件も実は、当時の日本では電源開発が急務であったので強引にダムを造ったら、 東京電力が30年前から放置していた権利を振りかざしてきたということのようです。 元々水利は国家のものであり、彼にとって大事なことは、日本の電力不足解消だったのです。 彼の著書はほとんどありません。 この本は、スケールのどでかい男が残した数少ない言葉を集めた一冊です。
読んだきっかけ:借りました。 かかった時間:10/23-11/1(9日くらい) 内容: 戦後の日本の敗戦処理、GHQとの交渉を、政府の裏から支えた白州次郎氏のコラム(文芸春秋等に寄稿したもの)を収めた1冊。 白州氏が政治・経済・外交における日本の姿勢をくどくどと愚痴っている感じです。 ...続きを読む 現在の日本の政治と共通点が多く、(民間会社への公的資金の援助がどうとか、選挙システムがどうとか・・・) 白州氏の「プリンシプル(原則)」を基にしたさっぱりした意見に、納得しながら楽しめます。本人はいつもイライラしていたのだろうけど。 ※白州氏の文章は、とても読みやすく、難しい社会派コラムでありながら、結構すいすい読めます。
タイトルの割りに読みやすい 正子の本はたくさんあるけど、 次郎によるものはなかなか見かけないので手に取る はっきりした物言いが目の前に浮かび上がる
白州次郎の言葉が今、山村で暮らしているととても心に響きます。次の一文を紹介します。皆さんはどう思いますか? 「将来の日本が生きていくに大切なことは全部なら一番いいのだがなるべく多くの人が日本の国の行き方ということを国際的に非常に鋭敏になって考えていくことだ」 村が生きていくに大切なことも国際的(...続きを読む都会と山村の関係を考えること)になることではと私は思います。
はい、NHKの特番でみた白洲次郎物語にはまり思わず読んでしまった。白洲自身が雑誌や新聞に投稿していたものを集めた一冊。戦後から日本の問題点はあまりかわっていない。白洲の言うことは現代にも通じるものがある。なんだか芯を持ってこれからの就活含め問題意識を改めていこうと考えましたわ。
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