Posted by ブクログ
2011年12月16日
センスがよくて、絵も上手いので注目の作家さんです。本編はトーンもあまり使ってなくて白黒はっきりコントラストがついた絵柄なのに、カラー絵は淡くソフトな色調でまたステキです。口絵にうっとり。
今回の話もすごく面白くて、萌えました。
銭湯の息子で書家でもある草羽、彼が表題作の攻。とにかく自分に自信があっ...続きを読むて、それを裏付ける才能も持ち合わせている男です。その草羽がロックオンしたのは、同じ商店街のパン屋の店主である鈴見。目力がハンパない草羽が、番台からガン見するのは女湯じゃなくて男湯の鈴見です。
自信満々の草羽は、強気で押しまくって鈴見を落とそうとするのですが、相手は臆病なのか怖がって避けられて、なかなか心を開いてもらえません。
面白いのは、草羽のモノローグがすごく饒舌で彼の心の中が丸わかりになっているところ。自信家で攻略を考えているかと思えば、熱くなりすぎたり、悩んでしまったり。遊びじゃなくて真剣なのが伝わってきます。
鈴見が臆病なのは、過去の恋愛経験が原因。鈴見の脳内は大変ネガティブです。そんな鈴見をつかまえるために草羽は真正面からものすごく情熱的に愛をぶつけていきます。
この二人のHシーンが胸キュンもののエロさ。煽られました。鈴見がヤバいほどかわいい。
「さめないやまい」はその草羽の甥っ子と幼馴染みの酒屋の息子でスピンオフ。高校生同士のまだ青臭い性愛に心がくすぐられます。甥っ子の晴日がかわいいのです。親戚にあんな俺様がいるとは想像できない可憐さです。蒼汰が暴走するのも納得。幼馴染み同士で大切な相手だから好きなんだと思っていたら、蒼汰の「好き」と違っていたことにショックを受ける晴日ですが、考えるにつれ、自分の「好き」も結局同じだということに気付いていきます。かわいい。
「こじらせる日々」が最高でした。晴日のイケナイ叔父さんの指南を受け、Hに挑む蒼汰にツボった。初心者な二人と、クロい草羽に爆笑です。