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【書籍説明】
山伏天一坊は、本当に八代将軍徳川吉宗の御落胤か?それとも稀代の大詐欺師か?
享保十三年、浪人伊沢孫次郎が関東代官伊奈忠達の屋敷に駆け込んだ。品川の法界寺常楽院で「八代将軍徳川吉宗様の御落胤」と称する山伏天一坊改行が浪人達を集めているという。天一坊は「近々大名に取り立てられる」と言い、浪人達に役儀などを与えているのだ。
伊奈忠達は上司の勘定奉行に報告し、このことは老中を通して将軍吉宗に伝えられた。すると、吉宗が「身に覚えがある」と言ったので、老中・若年寄ら幕閣の重臣達は慌てた。
老中水野和泉守忠之は旗本の書院番頭榊原美濃守悠理に秘かに天一坊の調査を命じた。
榊原悠理が調べて見ると、天一坊の参謀役山内志賀介は三十俵二人扶持の貧乏御家人の次男であることがわかった。榊原悠理と山内伊賀介は、少年時代、同じ鹿島神道流の剣術道場に通った仲だった。目黒の大百姓の三男坊から書院番頭に出世した悠理に、志賀介は並々ならぬ敵対心を見せる。
山伏天一坊は本当に将軍吉宗の御落胤なのか?謀略の才に富む山内志賀介が見事に天一坊を大名に押し上げるか?頭脳明晰な榊原悠理は、どう立ち向かうのか?
【目次】
少年二人
常楽院の貴人
八代将軍
若き日の情熱
優秀な婿殿
初対面
詮議問答
旧知の面影
詮議の期限
黒幕の思惑
目の寄る所に
天下を狙う
不良少年
吉か凶か
御門外御用邸
名君吉宗
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