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ひとつ、またひとつと心もなく人間の命を奪っていった神のコウメだったが、死期を悟ってもなお明るく振舞う少年と出逢い…!? 死を巡るシリーズ読みきり集。 【収録作品】終末のナミダ/終末のナミダ―思い出の手―/終末のナミダ―涙の帰路―/私ヶ星/花のいのちは美味しくて
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Posted by ブクログ
昨今、キャラが不治の病に罹ったり、不良の事故だったり、または、精神が破綻してしまったキャラの凶刃により、命を落としてしまう展開は少女漫画でもザラになりつつある だが、この『終末のナミダ』は「死」そのものでなく、「死を受け入れる姿勢」にスポットライトを向けているので、斬新とまでは言えないが、ありきたり...続きを読む感はない 絵柄こそ、少女漫画っぽいが、内容は結構、視線がシビアな物になっている 人は必ず訪れる死から逃れる事は叶わない、死を迎える事が生物として、“あるべき姿”なのだから、死の運命から外れてしまったのなら、最早、それは人でない 逃れられないからこそ、人は恐れ、苦しみ、足掻く。それを、私は醜悪とは思わない。死への無駄な抵抗こそ、人らしいからだ とは言え、最期の一瞬まで醜態を晒してしまうのはどうかと思う。不老不死を求めて、金をばら撒き、大勢の部下を大々的に動かす成金がイイ例だ 「死」は負けではない。刹那の際まで、自分が死ぬ運命を潔く受け入れた上で、自分の満足できる姿で逝き、自分の大事な人、自分を大切に思ってくれていた人の為に、必死になれるのならカッコいいではないか そういう意味では、“井口周直”の生き方と行き方、そして、逝き方は神たるコウメの姿勢を変えるだけあって、カッコ良く、憧れた ただ、ここまで真剣に語ってしまった手前、恥ずかしいが、この作品集で最も印象に残ってしまったのは、他の読み切りと明らかに色合いが異なる『私ヶ星』 とことん残酷で救いも何もないけれど、自殺を選んだ以上、それは自業自得だな、そう納得せざるを得ない内容だった 人間、諦めるのではなく、受け入れる事が肝心なんだな、としみじみ思う、口の中での溶けて行き方が心地よい読み切り集
あなたが今日死ぬことは既に決まってるのよ- 死神と死にゆく人、それに関わる人々のストーリー。 逝く人たちもある事ながら、キュートなルックスと裏腹にどこか常人とかけ離れた、それでもやっぱり少年少女的な死神たちの姿も魅力的です。これが初単行本との事ですが、巧みな構成も、少女漫画の王道を行く綺麗な絵も素...続きを読む晴らしく、今後がとっても楽しみな作家さんです。 それにしても、「私ヶ星」怖かったなあ…。この手のひっくり返し方、大好きです。
神と死に纏わる人との話を集めたオムニバス。神さまたちが皆魅力的で、神さまたちだけの話とか読んでみたい。
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