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恐怖と悪夢、その背後にある笑いと底知れぬ悲哀。ボラーニョの分身とされるおなじみ〈B〉やアルトゥーロ・ベラーノらがふたたび登場する13篇。貴重な自伝的エピソードも含む、生前最後の短篇集。
「女ってのは売女の人殺しよ、マックス、立ち枯れた木の上から地平線を見つめている凍えた猿、闇のなかで泣きながら、決して口にすることのできない言葉を求めながらあなたを探しているお姫さまなの。わたしたちは誤解のなかに生き、人生のサイクルをつくり上げているのよ」(「売女の人殺し」より)
インドから帰還した同性愛者のカメラマンの秘められた記憶、Bと父がアカプルコで過ごした奇妙な夏休み、元サッカー選手が語る、謎のチームメートとの思い出……恐怖と悪夢、その背後にある笑いと底知れぬ悲哀。ボラーニョの分身とされるおなじみ〈B〉やアルトゥーロ・ベラーノらが再び登場する13篇。貴重な自伝的エピソードも含む、生前最後の短篇集。
[解説]若島正
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Posted by ブクログ
初ボラーニョで最初の方の短篇はなかなかつかみにくかった。ビートニク系の作家かと勘違いしそうだった。しかし「売女の人殺し」のぎりぎりに締め上げた緊張感「帰還」の限りない優しさ「ブーパ」の中にもラテンアメリカとボラーニョの反骨に触れ強烈な個性を感じた。特に注目して読むのは「ラロ・クーロの予見」であろう。初読はここまて性を解体し商品化して淡々と描かれては何を感じたらいいかつかめなかった。他の作品に触れた後また読む事で分かった気がする。1番好きなのは「エンリケ・リンとの邂逅」ハラの話も楽しいし生も死も狂気も壁はなく等しいボラーニョの世界が絶妙だった。
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