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院御所を騒がすは美しい犬。
本誌連載時から話題を呼んだ平安愛憎劇、ついに単行本化。
「私がすがるなど」
時は平安末期。武家の三男と卑しい出自でありながら、権力者たちの寝所を渡り歩き、上皇の寵人となった高前(たかさき)。
美しい成り上がり者として畏怖と羨望の視線を集める高前だったが、有力貴族の御曹司・智実(ともざね)からは素直な好意を寄せられ、その余裕を不愉快に感じる。
しかしある日、二人の関係が決定的に変わる事件が起こり───。
引けぬ意地と激情が絡み合う切なく底深い大人の恋愛劇、“数年後”を描く掌編を描き下ろし。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
久しぶりに胸に突き刺さる物語。
読み終わってもまた読みたくて、間を開けず3回繰り返して読みました。
BLの枠だけでくくってしまうのはもったいない物語だと思う。
自分の力ではもうどうにもできないくらいに惹きつけられてやまないのに、
それでもなお、決して流されない凛とした強さに心を揺さぶられました。
おそらく、わかりやすいハッピーエンドが好きな方には向かないお話ですが、
駆け引きとか、策略とか、
綺麗なだけじゃないけれど、時代らしさがとてもよく出ているので、
平安時代もののお話が好きな人にはたまらないのではないかと思います。
終わり方とか、まさにね。
あ、蛇足ですがエロはありません。蛇足ですが、この情報は重要ですよね(笑)
Posted by ブクログ
ハッピーエンドとは言えないけれど、読後感は爽やかな作品。
ラスト近くの見開きを初めて見たとき、涙がこぼれました。
愛であれ憎しみであれ、他人の人生にここまで深く関わることはそう多くない。流刑になり都を離れても、唯一素直に心惹かれた人間に生涯自分を想っていろと言われたことは、高前にとって恨みつつも幸せなことだったんじゃないだろうか。
確かにそれが恋だったとしても、すがることは決してしない。どうしようもない禍根があるから、たとえ再会しても恋人になることはない。けじめというかハッキリとしたプライドがあって、それがとても美しいと思った。
装丁がものすごく綺麗。他の作品のときもそう思ってたので、ここのレーベルすごいな!と感動してます。
触れられない
やられました
こんなキツイ話、久々です
繋がりのない短編集か、
一冊丸々紹介文にある話かと思ったら
1人の半生を追ったものでした
なんでこんな生き方を選ぶのか
自分縛り激しすぎんだろ、と
思いましたが、こういうの大好きなんですよね
買って良かったです
Posted by ブクログ
平安が舞台のBL漫画。西つるみさんの初コミックス。
武家の三男に生まれた高前は、その美貌でもって貴族たちの寵愛を受けのしあがっていく。その中で自分を蔑みも恐れもせずまっすぐな好意を寄せてくる智実に高前は惹かれつつも冷たくあしらう。
貴族社会の中での嫉妬や謀略も絡み合い、二人の関係も変化していく。
全体はとてもせつなく好きな感じの話でした。
けっこうえげつないエピソードもあってなんというか高前…自業自得やろ…という気もしなくはないのだが。
1冊で話はつながっているんだけど読み切り連作の形だからか、少しわかりにくく盛り上がりに欠ける部分があってもったいない。
高前が誰を思っているのかとか行動の動機についてもう少し説明があるとよかったのかなあ…(読んでいれば一応わかるんだけど…)
たった一度の逢瀬
一度でいいの !? と思ってしまいました……一度切りでも~とか美しいかもしれないけれど……切ないだけかなの読後感でした。
最愛の想い人同士の魂は結ばれたということか。
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