美術のしくみ図鑑

美術のしくみ図鑑

ビジネス・実用
3,960円 (税込)

19pt

3.0

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私たちがこの作品に心奪われるのはなぜ?
そこには、人を惹きつける「しくみ」がある──

世界のアートの多様性を味わいながら、みるみる鑑賞眼が研ぎ澄まされる、
〈アートの見方〉がわかるビジュアル大全。

作品の中にひそむ「しくみ」に着目すれば、
有名作でも初見のものでも、パズルを解くように作品を読み解ける!

本書で取り上げられるのは、紀元前3万年から現代まで、多様な文化圏から選ばれた、時代を揺るがした50の重要な作品です。絵画をはじめ、洞窟壁画、素描、版画、彫刻、装飾品、仮面、写真、ポスター、インスタレーションなど、あらゆる形態の視覚メディアを扱います。
構図、色彩、素材、モチーフ、テーマ、時代背景など、作品を見るポイントと読み解き方を伝授しながら、フェミニズム、ジェンダー、ポストコロニアリズムといった現代的な視点も踏まえつつ、この作品群が私たちにとってなぜ今なお重要なのかをひもといていきます。

取り上げる作品は、例えば、ツタンカーメン王の仮面、ゴッホ《星月夜》、フェルメール《天秤をもつ女》、葛飾北斎《神奈川沖浪裏》、サイの洞窟壁画、ドロシア・ラングの《移民の母》、JR《移民たち、国境を横断するピクニック》など。それぞれの作品は、まるで図鑑をめくるように楽しめるレイアウトで紹介され、関連する作品や作家にも言及しながら、簡潔な解説に加えて、図解、クローズアップ写真を用いて作品を徹底解剖し、傑作を構成する要素を明らかにします。

人類にとって「美」とは何か、表現と創造性とは何か、その3万年の歩みをたどりながら、世界の多様なアートを読み解く楽しさと、知的好奇心を刺激する1冊です。
明日、美術館や博物館に行くのがきっと楽しくなる!

◎850点のカラー画像を収録!
◎図解やクローズアップ写真がわかりやすい!

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美術のしくみ図鑑 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    借りたもの。
    アートはどのように“機能”するのか――?
    美術鑑賞の基礎知識として「形態」「色彩」「構図」があり、作者がどういった意図を込め、鑑賞者はどういった印象を受けるのか?
    視覚芸術の文化史。

    美術の歴史は人類史でもある。その壮大な時間の流れを、「芸術の起源(紀元前3万年-紀元1399年)」「知識の成長(1400年-1599年)」「視覚の拡張(1600年-1799年)」「近代の世界(1800年-1945年)」そして「新たな実戦、そしてその先へ(1946年以降)」の5つに分類し、美術表現がどのように変化していったのかを分析する。

    アートはメディア――情報やデータを記録・保存したり、人から人へ伝達したりするための「媒体(ばいたい)」や「手段」――である。

    掲載されている美術品の鑑賞ポイントを丸数字の箇条書きで解説している。
    何を表しているのか。
    何のために作られた(と思われているもの)か。
    採用されている表現方法、その構図から、鑑賞者はどう感じるのか?(畏怖、教養や暗黙知、追体験、共感……)

    ページ下部には、同時代で古今東西違う場所の画家の名前や、その時代に発達した科学技術に関わる項目や人物についてなどが補足されている。
    そこからつながりや関連性を見出す足掛かりになる。

    洞窟絵画から、その本質は憶測の域を出ない(文字が存在せず、遺されていないため)。古代部族の戦い、多産のテーマ、神話的世界、アニミズム……そういった説が唱えられている。描き手が5000年の世代を経ており元の絵に描きくわえられている壁画も。
    死後世界、神への祈り、賛美は次第に信仰から理想の創造に、そして現実を映し出す事へと移行してゆく。
    物語(それは遠い世界を描いた情景から現実の事件性を帯びるものへ)を視覚的に伝え、重層的な意味を持つものへ。時に実用的な意味・意図をも込められた。

    西洋美術だけでなく、南米やアフリカ美術、東洋美術も採用されている。
    最近、洋の東西を問わず(分断せず)美術史を語る本が出てきたことを、私は喜ばしく思う。
    時代の横のつながりを理解できる足掛かりになるし、そこに優劣は存在せず、違う文化圏同士、同じ時代を生きていた事を理解できるから。

    メキシコの祭りの恍惚とした人物像や超自然的な力を象徴した像。
    中国・遼王朝の《阿羅漢》像は1000年頃のものとの事。三彩の拓器でてきた坐像は、1000年の時を経ているとは思えない美しさと、リアリティのある人物像だった。
    ギリシャ・ローマ神話やキリスト教的文脈とは異なる神話・宗教体系の美術は、原始宗教の共通項・類似点――それは人類普遍と言えるのかも知れない――を意識させる。
    サピ=ポルトガル様式(15世紀末から16世紀にかけて、西アフリカのサピ人(現在のシエラレオネ周辺の先住民族)の職人がポルトガル人の注文に応じて制作した、ハイブリッドな美術様式。アフリカの高度な象牙彫刻技術と、ヨーロッパ(ポルトガル)のキリスト教紋章やルネサンス期のデザインが融合した、最初期の「グローバル・アート(交易美術)」)という存在を知らなかった!!勉強になる。

    イスラームでは偶像崇拝が徹底されていたので、自然界をリアルに描写するよりも言葉――「書」――が発達する。
    文字そのものの美しさだけでなく、(模倣されるのを避けるために施された細密な)装飾性も際立ち、それは他の文化圏では類を見ない。

    近代あたりになると日本美術が多数掲載される。(土偶が出てこないあたりがポイントかも。海外に流出しなかったのかな?)
    尾形光琳《紅白梅図屏風》の金地にグスタフ・クリムトへの影響を見出したり。日本のパトロン(購入者/支援者)が節、貴族、商人階級に及んでいたことは特筆すべきことだと思う。
    裏表紙を飾る葛飾北斎《神奈川沖浪裏》"The Great Wave"は日本人も大好き。

    現代美術(1945年以降)も掲載されていることが、興味深い。
    陽の目を見せてもらえなかった、アボリジニなど先住民の美術、パロディ、ユーモア、破壊や死そのものも作品になる。
    そして無くならない・終わらない戦争について……

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    海外の人が書いたものの翻訳。ライトな解説書をイメージしていたが、そこまででもなく、わからないのでAIに聞きながら読み進めた。17世紀〜18世紀のキリスト教についての知識がないとよくわからないところもあった。美術に関しての知識がないので難しく感じた。現代に近づくにつれ読みやすくなった。また、見るべき箇所が本の真ん中にあったりして見づらく、(拡大図はあるものの)レイアウトを考えた方が良かったのでは?と思った。いろんなジャンルの作品があり、そこは面白かった。技術論かとおもったら美術史に近い感じだった。読むのに5時間ぐらいはかかった。

    0
    2026年09月06日

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