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中学二年生の津乃峰アリスは、クラスメイトの星野宇宙から「自分達がいる世界はマンガで、僕が主人公である」と告白された。そう言われてみると、確かに見える「フキダシ」。常に“何者か”に“読まれている”状態での学校生活…アリスのプライベートも、心の中も、すべて丸見えに? そしてその先にある「真相」とは?
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固定観念を覆されながら、カオスの中に足を踏み入れた心地です。これは一体なんだ、何かものすごいマンガ体験をしているという実感がずっとある。絵柄も設定もストーリーもすべてが好きです。マンガって本当にすごい。
Posted by ブクログ
これはなかなかメタな。自分たちを取り巻く世界がマンガの中であること、そして自らがマンガのキャラクターであることに気づいてしまった少年少女の物語。創造主たる作者にコントロールされ、読者からは常に見られ続けていることを自覚しつつも、一方でマンガの文法でもって抵抗をしていく。マンガの登場人物というのは荒唐無稽ではあるが、世界をいかに認識しそこでいかに生きるのかという思春期のアイデンティティの問題の比喩としても読み取るるのなら、極めて実際的な問いでもある。
このメタ構造において難しいのは、キャラクターと作者それぞれのコントローラブルな領域をどう設定するかという点にあるだろうが、そもそもその設定権は一方的に作者の側にある。そのため、どんな展開も作者の意図の通りであり、キャラクターがマンガの世界に気づくというそもそものきっかけさえも意図されたものとなってしまう。これをどう解消して物語や成立させるのかが2巻以降の課題になる。
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