黄金の軍鶏

黄金の軍鶏

小説・文芸
2,787円 (税込)

13pt

3.4

賭けに飛び込め! 運命を挑発しろ!
ガルシア=マルケスをはじめ数多の作家に影響を与えたラテンアメリカ文学ブームの先駆者にして、メキシコの国民的作家フアン・ルルフォ。
デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場!!

メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、町の知らせを大声で触れ回るお触れ屋をささやかな生業として、病身の母と貧しく暮らしている。
ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は思いもよらぬ方向へと転がりはじめることとなる。
やがて息を吹き返した"黄金の軍鶏"は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらす。
こうして町から町へと渡り歩き、賭けと歓声の中に生きる道を見出したディオニシオは、ある日、妖艶で抜け目のない巡業歌手ラ・カポネーラと出会う。世知に長け、男たちの欲と金のにおいを嗅ぎ分ける彼女と行動をともにして、彼は勝負の世界の裏側を知り、ますます運に身を委ねてゆくのであった。
欲望と勝利の陶酔、目に見えぬ運命の鎖に引きずられ、孤独な男が行き着く先は……。

巨星が放つ最後の閃光!
ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテスの脚本によって映画化もされた、欲望と宿命の物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    国書刊行会
  • タイトル
    :
    黄金の軍鶏
  • タイトルID
    :
    2281252
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年05月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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黄金の軍鶏 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ラテンアメリカ文学界隈では知らない人がいないファン・ルルフォの本邦初翻訳。貧困に喘ぐ主人公が一匹の軍鶏をきっかけに繰り広げる栄光と没落の物語ではあるが、その背後にファムファタールとも言うべきもう一人の主人公が、それこそ影のようにたたずんでいる。面白いのは、この女性自身もその栄光と挫折に巻き込まれていくこと、そして運命は『ペドロ・パラモ』よろしく流転していくこと。最後の一文は、すべてが運命に定められていたかのような、呆然とした余韻を与えてくれる。

    【併せて読みたい】ファン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』『燃える平原』シェイクスピア『マクベス』

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    賭けに飛び込め! 運命を挑発しろ!
    ガルシア=マルケスをはじめ数多の作家に影響を与えたラテンアメリカ文学ブームの先駆者にして、メキシコの国民的作家フアン・ルルフォ。
    デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場!!

    メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、町の知らせを大声で触れ回るお触れ屋をささやかな生業として、病身の母と貧しく暮らしている。
    ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は思いもよらぬ方向へと転がりはじめることとなる。
    やがて息を吹き返した"黄金の軍鶏"は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらす。
    こうして町から町へと渡り歩き、賭けと歓声の中に生きる道を見出したディオニシオは、ある日、妖艶で抜け目のない巡業歌手ラ・カポネーラと出会う。世知に長け、男たちの欲と金のにおいを嗅ぎ分ける彼女と行動をともにして、彼は勝負の世界の裏側を知り、ますます運に身を委ねてゆくのであった。
    欲望と勝利の陶酔、目に見えぬ運命の鎖に引きずられ、孤独な男が行き着く先は……。

    巨星が放つ最後の閃光!
    ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテスの脚本によって映画化もされた、欲望と宿命の物語。

    *****

    まず驚いたのが、フアン・ルルフォの新しい小説が出版された、ということ。彼の作品は短篇集の「燃える平原」と唯一の長篇「ペドロ・パラモ」だけだとずっと言われていたのに、突如として「デビュー作『燃える平原』、不朽の名作『ペドロ・パラモ』に続く、その文学的終着点が、本邦初訳でついに登場!!」なんて帯に書かれた状態で出版されたのだから、驚かないわけがない。

    この作品自体、映画用の物語原案ということでルルフォの小説とは別枠に数えられていたのだそうだ。事実、ガブリエル・ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテス、及び監督のロベルト・ガバルドンの脚本によって映画化もされている(この2人の著名な作家の名前が脚本に連なる事実だけでも十分に驚かされる)。だから彼の作品は上記の2作品のみ、ということになっていた。それが「時間の流れを経て、当初の誤解はしだいにほどけ、いまではルルフォの三作目にして最後の著作として」(訳者あとがきから引用)こうして陽の目を見たというのが経緯とのこと。

    なんといってもスピード感がすごい。トントンと物語が進む。よって一気呵成に読み進めることもできるのだけれど、「もっと掘り下げて書かれるべき場面では?」と思える箇所が沢山でてくる。まるであらすじに少し肉付けしただけのようにも感じられる。そう考えるとやはり映画化ありきが前提となって書かれたのだな、と妙に納得してしまう。実際にかなり映画的な作品という印象を受ける。カメラ・アングルを意識したような表現や、クリアにその場面が脳裏に浮かんでくる箇所も多い。そういう意味では「そういう作品だ」と受け入れて読めば、なるほどかなり面白い作品だと思う。

    その映画的なスピード感は、ルルフォの代表作「ペドロ・パラモ」と比べると特に際立つ。「ペドロ・パラモ」などは時空があちらこちらに駆け巡り、語り口も一人称から三人称に突如として変わる。それぞれの小さな断片の積み重ねが大きな流れとなって物語を織りなしている。そして最後は最初に繋がる。まるで自分のしっぽを咥え込んだウロボロスのような状態。それに比べるとこの「黄金の軍鶏」の時間は一定に過去から現代へと流れ、空間は移り変わるものの、混乱することもなく、物語はきちんと完結する。そんな大きな違いがある。なので「燃える平原」や「ペドロ・パラモ」のような作品を期待すると、肩透かしを食らわされると思うけれど、僕はなんだかんだ言ってもかなり面白く読み進めることができた。

    YouTubeを検索すると、前述の脚本陣による映画版がアップされている。僕も飛ばし飛ばしで観たのだけれど、ラスト・シーンは異なっているようだ(本書の方が悲劇的)。

    0
    2026年05月10日

    Posted by ブクログ

    有名な映画の掌編的な原作だったんですね。浅学にしてその映画も知りませんでした。

    貧しい田舎町に暮らすディオニシオが一羽の軍鶏を手に入れたところから彼の人生が変わる・・・ということなんですが。この手に入れた黄金の軍鶏がーと思っていたら割にあっさりと死んでしまう。まあそれによって有力者とのコネクションとかいろいろ手に入れて美女とともにのし上がって・・・最期には。。。

    非常に文学的なのかもしれませんが、いまひとつ面白さみたいなものを感じにくかった。映像化したものを見たらまた違ったんだろうか?あるいはもっとこう、ボリュームのある文章だったら?絵で言えばスケッチくらいのあっさりした文量ではあるから・・・うーん。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    馴染みのない闘鶏賭博、トランプ賭博やマリアッチが舞台ですが、主人公ディオニシオとパートナーのラ・カポネーラの浮き沈みがたんたんと語られ、気分が落ち込む。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貧しいお触れ屋の男が闘鶏で傷ついた鶏を助けたことから闘鶏の世界に入り、歌姫と出会い一端の男となっていく。儲けたり全額擦ったりしながら破滅的な人生の結末を迎えるが、運もツキもも浪費したような一生に言葉もない。

    0
    2026年08月18日

黄金の軍鶏 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    国書刊行会
  • タイトル
    :
    黄金の軍鶏
  • タイトルID
    :
    2281252
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年05月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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