囚われの秘め巫女と復讐の騎士

雨宮四季 / 犀川夏生

「心まで犯してあげますよ」
神秘の国イゼルカンの癒しの巫女姫エメリア。だが、騎士ジルヴァに姫ではなく王子エメルだと知られてしまう。巫女姫の護衛騎士となったジルヴァに次第に心惹かれるエメルだが、エメリアに心酔するナロスの策略により引き離されてしまう。そして再会したジルヴァは巫女の神殿を制圧し、復讐の矛先をエメルに向ける。ジルヴァに凌辱されながらも憎むことのできないエメル。すれ違いの二人にまたも大きな試練が！？

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: イースト・プレス
• 掲載誌・レーベル: アズ・ノベルズ
• 電子版発売日: 2013年11月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 5MB

[戸田 · ★★★☆☆]

復讐？！

話のテンポが良く、最後までスラっと読めました。

でも復讐する本人も終盤で言ってましたが
復讐じゃなくて完全な八つ当たりですよね…。
巫女姫の能力を嫌悪しても巫女自身を嫌いなわけでは無い、と言ってるのに、仲間より巫女姫を大事に感じてしまった己の心を嫌悪し、それ故に八つ当たり。

八つ当たりなのは良いんですが、人望が厚く仁義的なはずなのに、
巫女姫への八つ当たりに対する罪悪感が見てとれないせいで、
最後まで『なんだコイツ』とイライラしながら読むことになりました。
最後のおまけ番外エピソードも、ガラリと変わった雰囲気が、サービスエピソードらしくとても楽しそうなのに、
騎士様に感情移入する間もないまま本編が終幕してしまったので楽しめなかったのが残念。

騎士様側の心情にもっとより添えるような表現があったら
私の中ではかなりツボな作品になったと思います

[ブクログ · ★★★★☆]

タイトルに来ている割には、復讐の色は薄かったかな？
と言うか、何より当て馬の人が気持ち悪くてだな……。ただのボンクラ坊ちゃんかと思いきや、何もかも知っていた上でのストーカーだったとは！
もう少しドロドロしていた方が好みかなーとも思うけど、普通に楽しめました。