超・アート思考

超・アート思考

ビジネス・実用
2,420円 (税込)

12pt

4.0

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アート思考はアーティストやデザイナーだけのものではありません。
人生も仕事も一種の創造行為であり、だからこそアート思考はすべての人に求められるものなのです。
―山口周氏

なぜ、今アートなのか? アート思考とはなんなのか? なぜ「アート思考」が仕事にも必要なのか?
2019年に発売した『ハウ・トゥ アート・シンキング』を‘超’加筆&修正。
AI時代を面白おかしく生きていくための考え方―効率や正論の先にある、人間にしかできない「いびつな創造性」を解き放つ!

【本書「はじめに」より】
『超・アート思考』─タイトルの「超」には3つの意味を込めました。
一つはAIが急速に進化する時代を踏まえてアート思考をアップデートすること。
そしてもう一つには、アート思考単体ではなく他の思考や社会との関係まで改めて俯瞰し、その射程を拡張すること。
そして最後に、「アート」という西洋的概念を日本や東洋の視点から相対化し、西洋的思考を超えて人間の創造性とは何かを問い直すこと。

(中略)

AIが一瞬にして情報を集め、思考だけでなくエージェントとしてタスクをこなし、クリエイティブの「生成」までしてくれるようになりました。
これまで人間が行っていたことをどんどんAIが代替していきます。もはや人間に残された仕事はなくなってしまうのでしょうか?
そんなことはありません。むしろAIの時代だからこそ、本質的な人間の創造性が重要になる、僕はそう考えています。

19世紀、現代のAIを巡る議論とよく似た議論が西洋で起こりました。きっかけは「写真」技術の登場です。
ポール・ドラローシュは1839年に写真を見て「今日から絵画は死んだ!」と叫び、
ドミニク・アングルは写真が「画家の生活を脅かす」としてフランス政府に禁止するよう抗議しました。
しかしご存じのように、今でも絵画は死んでいませんし、画家という職業はなくなっていません。
写真は、絵画を殺すどころかむしろ美術を「再現性」というパラダイムへの囚われから解放
するきっかけとなり、印象派や野獣派、表現主義にキュビズム、シュルレアリスム、抽象主義など、むしろ絵画の可能性を花開かせ、美の多様性を増しました。
AI時代にはたしかに、多くの人間の活動や労働が代替されていくでしょう。
これまで人間にしかできないと信じられていた、「思考」や「創作」すら、AIが代替していくようにも思えます。
しかしむしろ、AIという技術に「挑発」され、人間は創造性を増していくにちがいないと僕は期待しています。

※本書は「ハウ・トゥ アート・シンキング」に加筆修正したものになります。ご購入の際はご注意ください。

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超・アート思考 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    サブタイトル「 AI時代の人間の創造性とは何か?」にあるように、 AI時代の創造性、人間ができることについて書かれた本。

    従来言われる「 AIは身体を持たない」「アート思考」からさらに一歩深掘りした本。

    個人的には、コンテンツクリエイターにとって役立つ本でもあったが、アーティストはもちろん、ビジネスパーソンにも、AI時代の今こそ、何が大切か、何を大切にしたらよいのかはっとさせられる。

    ★アート思考とは、「ちがい」を生み出す思考法

    工場は「おなじ」が価値。
    「ちがい」が生まれると不良品や欠陥として扱われる。

    アートの価値は、「おなじ」ではなく、「ちがい」で生まれる

    「おなじ」ものは代替可能だが、
    「ちがい」は代替不可能

    ex)箱テッシュはメーカー名を思い出せない(代替可能)だが、スマホは思い出せる(代替不可能)


    ・ロジカル思考は「説明文」
    …「テクニック」や「テクノロジー」のように広く遠くまで行き届き、最も情報伝達がよいが、「透明化」「記号化」しがち

     デザイン仕事術は「コピーライティング」
    アート思考は「詩」…「異化」の力で「記号」的な言語世界にヒビを入れる

    ・アートが「ちがい」を生むのは徹底してユニークな「自分」に即して創作するから

    「他分」を脱ぎ捨てながら自分を彫刻するように「自らの本来的なつとめや性質」に向き合うという意味



    ・アート思考は「身体」に重要性をおく
    「身体」は「ちがい」を生み出す「変化」と「異質性」の源だから

    アート思考は「頭」だけに比重をおかず、分散ネットワークとして身体を捉え、全体としてのパフォーマンスを大事にする

    cf)日本でmanagerは管理職と訳されるが極めて工場的な訳語。わかる状態で、コントロールしようとする意味がある。頭で理解できること以外は「異物」「不正解」となる。
    それに対して「管理」ではなく「活用」と訳した方が個々のプレイヤーを活性化できる



    ★アート思考で大事なのは「新しさ」より「らしさ」
    「新しさ」は、スピードの速い時代にすぐにコピーされる
    しかし、「偏愛」や「違和感」のような自分だけよ無尽蔵のエネルギー源を持っていれば、必ず一歩先んじることができる

    →「偏愛」起点に仕事してみる


    ★つくってみて、初めて自分がつくりたいものがわかった(第9章)


    ★作品はつくりながら、当初の構想からどんどん変わっていく(第9章)

    自分に出合い直す行為、「自分」をつくりだす行為

    AIによる「生成」と人間の「創作」のちがいかも


    ★アートにとって制約や抵抗は敵ではなく、むしろ自分をアップデートしてくれる源泉(第9章)



    ・事故や偶然が思いがけないものを生む


    ★アートには遊びに通じるものが要素がある
    両者の共通点は、「非効率」と「余白」


    仕事vs遊びという対立は「工事」のパラダイムの遺物
    「仕事」の中に「遊び」をつくり「生き生きとしたilve」にするのがアート思考的な仕事術


    ★「アート」と「ビジネス」

    共通点:「手持ちのものを組み合わせて新しいものを作り出す」
    「死なずにやっていける損失を見極める」
    「異質性を組み合わせられるか」
    「想定しない事故や偶然を友にするスタンス」

    ちがい:「期限」と「約束」があること


    ・黒歴史は「自分」が隠れていることがよくある


    ★相手のニーズに合わせることは、ビジネスの基本にも思えるが、実は「価値をなくすこと」にもつながる

    「価値」は自ら相手に提供するもの。
    「自分」をなおざりにして相手に合わせてしまうのが「同化」で、相手の考えと「おなじ」ことをするだけになる

    「当てにいく」ほど、自分の価値が希薄になる。
    最終的に「自分」がこの仕事をしている意味ってなんだろう、という疑問に突き当たる


    「当てにいく」が癖になると、「誰かの答え」に頼れるので、自分をかける不安がなくなる
    逆に自分時間で決断し、行動するのは「怖さ」がある。
    なぜなら、言い訳ができないから


    ★やりたいには3種類ある
    ①「得」…儲かるなどメリットがある
    ②「楽」…楽しくて気持ちいいことや快楽
    ③「愛」…「得」や「楽」と異なり葛藤をはらみながらも進む←アート思考的な行動原理


    ・変えられる部分は「自分」ではない
    アート思考が出発点にある自分は常に更新され、変化しつつ、逃れようとするたびに戻ってくる動的プロセス

    アートは「自分」と葛藤する愛の中で生まれる


    ★AIは確かに便利だが、それを燃料にしているのは過去に人間が蓄積してきた「文化」という資源

    生成「 AI」というが、実際は生み出しているのではなく、「消費」ないし「加工」

    「分からない」価値を創り出し続ける培養力(≒感染、伝染し、誰かの中で発症し新たな価値を生み出す)が今後ますます必要


    ・アート思考をするとうまくいくか?
    →アート思考はうまくやるためのものではない
    「つい」そうなってしまう「業」のような「自分らしさ」
    そういうやり方しかできない、というゾーン


    ・AIはクリエイターの仕事を助け、創造性をさらに解放してくれる

    人間の「ちがい」をAIが分析し、AIの「おなじ」を人間が「歪さ」で乱す

    0
    2026年08月14日

    Posted by ブクログ

    この歪な、どうしようもない、愛しい自分というものにひとは還っていく。
    それがアート思考だ。

    本書を読んでこのようなコピーが浮かびました。

    『ロジックやデザインは世界から葛藤を減らしますが、「わかりやすさ」による「分断」と「歪さの疎外」を生みます。反対にアート思考は世界にむしろ葛藤を増やします。透明化していた「既知」のものに「異化」の眼差しを向けて問い直し、「未知」のカオス状態を生み出すのです。』
    アート思考とデザイン思考、ロジカル思考の違いをあらわした本書による文章の一部分です。

    一見わかりにくいアート思考がどうしてVUCAの時代に必要あるのかが、わかりやすく書かれている本だと思います。

    正解の無い時代に、大衆の正解を当てるでもなく他人の正解を模倣するのでもなく、この歪な自分自身からスタートした解への道筋が見知らぬ誰かを触発し、その誰か自身の答えを導き出す一助になるかもしれない世界。
    アート思考ができるようになればそのような世界線が身近に感じられます。
    歪な自分自身は人間なら誰でも持っています。
    アート思考は人間なら誰にでもひらかれていますし、できるはじまりの地点には皆立っていると感じます。
    本書を読み進めアート思考と自身に出会う旅に出ることも素敵です。

    アート思考もデザイン思考もロジカル思考も適材適所感があり、企業(事業)の時間軸で効果を発揮する面、または適当ではない場面があるとはわたしは初めて知り勉強になりました。
    (ロジカル思考は全てを網羅する思考だと勘違いしていて、当てはまらない状況の時は疑問がありました。デザイン思考だけでもなかなかうまくいかない状況もあるのではと想像していたので本書を読んでそれぞれの考え方に適切な使い所がありプロフェッショナルはその勘所がわかる場合があるのだと思いました)
    アート思考、デザイン思考、ロジカル思考は三位一体で、それぞれをうまく使うためには企業(事業)の流れ(今はどのフェーズか?)をわかっていなければ効果を発揮しない場合があると知りました。

    本書はビジネスパーソン向けに書かれていますが、わたしはあえて高校卒業程度から大学卒業程度くらいまでの年齢層の方におすすめしたい本です。(スマホ、AI、SNS世代)
    ご自身の凝り固まった枠組みを破壊しこの世に風穴をあけるように離してくれるきっかけになる本かもしれません。



    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    変化が恐ろしく早い時代、加えて論理的思考の領域をAIが蝕んでいる現代には本書で紹介しているアート思考が必要なんだろう。
    noteで思考法の記事を作成する際の参考に書棚から引っ張り出したが、読んで良かった。
    マーケの担当を生業としているため、顧客起点に考える癖がついているが、アート思考の自分起点も使い分け、人生を豊かにしていきたい。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    2026.08.10 とても面白いが、アート思考礼賛の度合いが行き過ぎの気もしなくもない。どんなんだろう?もう少し戻ってきて欲しい気もする。

    0
    2026年08月18日

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