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本書は、超伝導を初めて学ぶ方はもとより、すでに知っている方にも自らの考えをまとめる縁となることを目指して出版された『物性科学入門シリーズ 超伝導入門』(2009年刊行。以下「旧版」)を、刊行から15年ほどの月日が経った間に超伝導の分野で驚くほどに様々な画期的な発展があったことを踏まえ、タイトルも一新して大幅に増補・改訂したものである。
旧版と同様、執筆姿勢としては専門家向けの詳細な総説というよりは、むしろ概念の面白さを、ある意味で入門書的に分かりやすく解説することを旨とした。
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本書の前半では、従来型の(低温)超伝導に対するスタンダードなBCS理論を解説し、後半では、銅酸化物高温超伝導を始めとする、より革新的な世界を紹介した。この15年間の最新にわたる新展開としては、物質としては、水素系における室温に近い超伝導や、グラフェンにおける超伝導、さらに銅系・鉄系に続くニッケル化合物超伝導体などを解説し、また、非平衡における超伝導としてヒッグス・モードなども解説した。改訂は、旧版では十分触れられなかった事柄、例えば、2次元系におけるBKT転移、BCS-BECクロスオーバーなどにも及ぶ。
また、著者自身の興味として、平坦バンド超伝導、多バンド超伝導体におけるFeshbach共鳴などのトピックスも、将来性を期して頁数が割かれている。コラムも息抜きとして充実させた。これらを含めて全体にブラッシュアップさせるとともに、新展開は無関連に発展したのではなく互いに絡み合っていることも強調した。
『物理の研究は“上に行けば行くほど頂上がどんどん高く伸びる山に登っているようなもの”と常々思うが,超伝導の場合は,登山中は言うに及ばず,登山口からして,ワクワクする面白さをもったテーマと感じられる.本書を糸口に,読者諸氏が今後さらに展望を広げられることを祈念したい.』(本書「まえがき」より)
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