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※本書は、2024年10月刊行の『受容から創造へ』(ISBN 978-4-86793-050-2)に増補改訂し制作した、電子版オリジナル書籍です。
プルースト研究の権威が豊かな学識から精緻な論考をめぐらし斬新なエッセイや創作にまで展開する
名作との対話から、
何かが生まれる……
作者の存在の根源から発せられる声と読者の私が交わした対話から、一定の納得できるなにかを引き出すことができたら、それを表現しようと私は思うようになった。
その対話から、ものの見方を豊かにしてくれるものを引き出すことができたら、それを活発な読者が実際に経験した成果として表現してみようと思うようになった。(本書より)
【目次】
第一章 日本文学
夏目漱石『こころ』 子規への返信
谷崎潤一郎 音曲の活用
永井荷風 もうひとつの『断腸亭日乗』
堀辰雄『風立ちぬ』に誤訳はあるか
吉田健一『金沢』の愉しみ
コラム① 俳句・短歌におけるモノローグとディアローグ
コラム② 私の好きな俳句 加藤楸邨と芭蕉
第二章 フランス文学
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』応答的創造のほうへ
1 コンブレの就寝劇
2 恋人アルベルチーヌ もうひとつの愛
3 ゲルマント公爵家と主人公
4 立ち広がる新しい小説世界
プルーストと吉田健一
コラム③ プルーストの文はなぜ長いのか
コラム④ プルーストとモネ
コラム⑤ プルーストとペーテル・ブリューゲル
第三章 世界を旅する文学者・芸術家たち
世界を旅する作家たち
戦時下のフランスに島崎藤村が見たもの
イサム・ノグチ 幻の傑作 広島原爆死没者慰霊碑
コラム⑥ 東京日仏学院を再訪する
コラム⑦ ザルツブルクのクリスマス
第四章 創作
火の鳥
なぜ『銀河鉄道の夜』続篇を創作するのか?
創作「イーハトーヴのほうへ」(『銀河鉄道の夜』続篇)
【著者プロフィール】
牛場暁夫(うしば・あきお)
1946年生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程中退。フランス政府給費留学生としてエコール・ノルマル・シューペリウール、パリ第四大学大学院に留学。パリ第四大学課程博士。慶應義塾大学文学部名誉教授。・著作に『マルセル・プルースト「失われた時を求めて」交響する小説』(慶應義塾大学出版、2011年)。『フランス文学をひらく テーマ・技法・制度』(共著、慶応義塾大学出版、2010年)など。・翻訳に『マルセル・プルースト全集』(共訳、筑摩書房、1984−99年)。ジャン=イヴ・タディエ『20世紀の小説』(共訳、大修館書店、1995年)。『ジャン・コクトー全集』(共訳、東京創元社、1982年)など。論文他については ウィキペディアなどを参照されたい。
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