バベルハイムの商人 ４巻

古海鐘一

妙なる闇、美しき宵へ――ようこそ、お客様…。悪魔商人・ユージンと秘書・黒田が誘う、運命金貨を廻る交易世界。世界中に潜む悪魔と精霊達との取引は、何を及ぼすのか…。今夜も誰かが、バベルハイムの扉を叩く音がする…。

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: マッグガーデン
• 掲載誌・レーベル: ブレイドコミックス
• ページ数: 182ページ
• 電子版発売日: 2014年06月20日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 69MB

[ブクログ · ★★★★★]

この、ゾッとするほど面白くて、人間の救いようのない愚かさ、弱さ、脆さ、悪魔すら舌を巻く強かさ、小狡さ、機転の利かせ方を浮き彫りにしているストーリーは気が病みそうになる一方で、中毒にもなりそう
キャラがつくづく、強烈ってのも、この漫画がコアなファンを得る理由だろう
私の好きなキャラは、この巻にも登場し、なおかつ、存在感を際立たせている伊丹くんなのだが、理屈なく嫌いと言えるのに、彼以上に強い印象があるのはメフィストフェレス
彼は善でもなけりゃ、悪でもない。とことん、根本的に、本質からして最低だ
人間や悪魔が持っている『悪性』でなく、腐った膿み、捩れた歪み、こびりついた穢れを濃縮還元したような、存在そのものが異質で異常、そして、異物
”幸せになっちゃう”前の球磨川禊より性質が悪い
外道、下種、狂人、そう喉が潰れるまで罵倒しても、彼の腐れっぷりは言い尽せないだろう
ある意味、この『バベルヘイムの商人』の中で、人気はないが、記憶にいやでも残るキャラと言える
この手の漫画には、コイツのようなクソ野郎が、絶対的に必要と知っている古海先生は、凄い漫画家だな、そう、しみじみと思う
人は人でいるべきであり、悪魔も悪魔であるべきだ。その境界線を越える事はどちらにも簡単に出来るが、やっちゃならないんだろう。きっと、世の中のそこらかしこに、そんな多くのラインが引かれているに違いない。越えるならば、死より辛い苦しみを負う覚悟と、領域を侵した者としての行動を全うする責任を担わねばならないのか？

[ブクログ · ★★★★★]

読んでいて、ずっとハラハラドキドキしていました！絵も綺麗だし、本誌のものを修正して読みやすくなっていましたね。
あー！早く続きが読みたい！
LOT19「制裁の庭」が1番好きです。再登場のあのキャラ、道具の使い方、主人公の過去…！
もう待ちきれません！！！

[ブクログ · ★★★★☆]

今回も救いがあるっちゃあるけども後味の悪い終わり方でした。でもあの親子はあれでハピエンでいいんだろうな、たぶん。
毎回喉の奥がもやっとするのに、あの黒焦げの君の正体やらメフィストフェレスの最低ぶりやら、目が話せなくてつい読んでしまいます。っていうかメフィストフェレスほど自分中心な人ってなかなかお目にかからないので、考えが読めなくてあわあわしちゃいます。作者さんの幅の広さにびっくりさせられてばかりですね。
そして再登場の伊丹君。強いな～。そうなりたいとは思わないけど、あの自己の強さは尊敬します。

[ブクログ · ★★★★☆]

3巻がどこにも売ってない！！先に4巻読んだけどそれでも面白い！

書き込みが多いのに全く見辛さがなくて
いつも素晴らしいなぁと思う。
表情や崩れて行く様がとても好き。

[ブクログ · ★★★☆☆]

　えええ、そんなオチってありか。後味が悪い。
　あの親子はそれぞれは幸せだったかもしれんが、なんかなあ。まあ他人の子より自分の子だもの、わからなくもないか……。
　ユージンの過去編が次回からはじまる。ので、そこからが期待。
　とりあえずメフィストフェレス性格が悪過ぎだよね。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「制裁の庭」がすごく好き。
レートってそういう…。
こないだまで犬トンカツマンになりたがってたというそのころの彼を見てみたい。