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「いつかの……タカラモノを探しに」
「宝……」
「行かない? 行こうよ」
「待って、何の話?」
「タイムカプセル。僕たちがアノ町のいろんな場所に隠した」
都会で企業勤めをしている光野秋耶(こうのしゅうや)にとって、今日この日は、七日間だけ与えられた短い夏休みの、輝かしい初日だった。
早朝、秋耶の部屋を、とある人物が訪れた。故郷で暮らしているはずの幼馴染、春次実理(はるじみのり)である。秋耶と実理は親友だったが、中学三年の夏に秋耶が都会に引っ越して以来、一度も連絡を取り合っていなかった。実理の薬指には銀色の指輪が光っていた。
一緒にタイムカプセルを探そう、という実理の提案で、秋耶は久方ぶりに故郷の土を踏むこととなる。しかし秋耶は、かつて実理と二人で町中のあちこちに隠したらしい合計七つのタイムカプセルについて、その存在すら覚えていなかった。
実理の一人暮らしの部屋で寝食を共にしながら、秋耶と実理はタイムカプセルを一つずつ見つけていく。二人に許された期間は、秋耶が都会に帰るまでの七日間。
子ども時代を過ごした町で秋耶は、自分がかつて目を背け、今日に至るまで忘れ去っていた実理への恋心に、そして、実理が秋耶に抱き続けている恋心に向き合い始める。
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