強制ヒーロー 3

宮下裕樹

「警察から無作為に選ばれた一般市民」という条件で年齢も性別も、そしてヤル気もバラバラな５人がチームを組んで「警察もどき」を演じる制度、それが「徴正令」。最初はバラバラだった彼らもさまざまな事件に遭遇するうちになんとなく正義感やチームっぽさが芽生えてきたかな…と思えたその矢先、チームの一員・赤木さんが、自らの無力感から規律を乱し暴走。残された４人は、仲間を捕らえるミッションを余儀なくされてしまう…！！望んでないのに召集されてしまった事なかれ主義の会社員・青田くんの目に、この事件は、この制度は、そして正義とはどう映る…！？クライマックスヘと向かう物語のドライブ感は特筆モノです！！

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 青年マンガ
• 出版社: 小学館
• 掲載誌・レーベル: ビッグコミックスピリッツ
• 電子版発売日: 2013年05月07日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 58MB

[★★★★★]

切ない…

正義を執行しようとした赤木さんが切ない。
正直、そこでもみ消してほしかったが、それじゃ赤木さんの正義の名折れだったのだろうということも分かる。
こういう気のいいオジサンが酷い目にあう系ってキツイなあ…でも仲間の助けが間に合ったことでホッとしてもいる。

本物の正義というのは、どこかスカッとしない。最終回も救いがあるような、ないような、でも青田さんが勇気を出してくれて良かった。
どこまでも地味で誠実な終わり方。
でも「何が正義か」最後まで悩んで迷って。
自分は好きです。スカッとする「正義」よりも、この方がずっと。

[ブクログ · ★★★★☆]

　うーん欲を言えばもうちょっと連載が続いて欲しかったです。正義とはなにか？モンジュのころからテーマになってましたが、赤木さんが抜けたあとの展開や徴正令のありかた色々試行錯誤できそうだけど、これ以上続けると哲学臭くなりすぎるからかな？
　宮下先生の次回作に期待

[ブクログ · ★★★☆☆]

完結。
正義と青田。正義と赤木。正義と徴正令。
『普通』の人が徴正令に対してどう行動するのか。
正義とはなにか、どうあるべきかを突き詰めた、
良く考えさせられる良い漫画だった。
けどもいかんせん地味だった。
それに尽きる。あまりにも『普通』すぎた。
惜しい漫画。