無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「黙って俺の匂い嗅いでろ」「俺の声ですぐイクくせに」
警察の特殊4課極秘捜査部隊――それは感覚機能に長けた特殊能力者で構成された組織である。
部隊の一員であるミカ(嗅覚強化)とタクミ(聴覚強化)は、ケンカばかりのバディだが、抜群のコンビネーションで数々の難事件を解決してきた。
しかし、特殊能力には「使いすぎると発情してしまう」という副作用があり、普段は薬で抑えているものの、時折ムラムラが抑えられないこともあり……。
そんなときはお互いの身体で熱を発散しあうのだが、ベッドの上でも二人のバチバチした空気は変わらずで――!?
《収録内容》
◆『ヨコハマ・バディ・パラドックス』1~5話
◆描き下ろし3P
◆電子限定描き下ろし漫画
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
〝俺の声ですぐイクくせに(ミカ)〟
Eros度★★★★★
おやおや。感覚を研ぎ澄ませた者ほど、たった一人の存在に深く囚われてしまう。なんとも興味深く、そして愛おしいパラドックスではありませんか。
舞台は横浜。警察の特殊四課極秘捜査部隊に所属するタクミとミカは、聴覚と嗅覚を強化された能力者です。難事件では抜群の連携を見せる一方、日常では顔を合わせるたびに衝突するケンカップル。しかも能力を使いすぎると発情状態に陥るため、二人は互いの身体で熱を鎮めています。この能力者バディものと発情設定の融合が、実に見事な探窟口を形成しています。
初めは、あくまで副作用への対処。そう装っている二人ですが、「俺の声ですぐイクくせに」と挑発するタクミの声はミカの身体を容易に支配し、ミカも「タクミ…もっと…ナカまであっためて…」と、本能に隠していた欲求をこぼします。口では反発しても、感覚は誰より正直です。能力を使っていないのにタクミの匂いだけで敏感になるミカの変化は、身体の相性では片づけられない執着が、すでに深層へ根づいている証でしょう。
クールで世話焼きなタクミは、いつもは余裕を崩しません。しかしミカが危機に陥った瞬間、「一人にしないでくれ。俺にはお前が必要なんだ」と胸の内をさらけ出す。その言葉には、優秀な相棒を失う恐怖だけでなく、自分という人間の一部を奪われるような切実さがあります。「良かった…ミカが生きててくれて本当に良かった」と安堵する姿には、強固な外殻が剥がれるような痛ましさがあり、胸を締め付けられました。
対するミカも、強気な言葉の奥でタクミを唯一無二の存在として求めています。その思いを甘い告白ではなく、いかにも彼らしい豪快な要求として叩きつけるのが最高です。それをタクミが真正面から受け止め、「俺が一生抱いてやるよ相棒!!」と応じる場面には、恋人と相棒、欲望と信頼のすべてが凝縮されています。
事件、口喧嘩、濡れ場が別々に存在するのではなく、二人の関係を探る一本の縦穴として連結した構成も巧み。「コイツは俺の最高のバディです!」という宣言どおり、互いの弱点まで愛し抜く、熱く愉快な最強バディの誕生を観測できる一冊です。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。