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ヴェルサイユ宮殿ができる前のフランス、幼い国王ルイ14世を巻き込んだ武力と言葉による戦い「フロンドの乱」、その時、言葉の暴力が炸裂したのはマザリナード文書と呼ばれる印刷されたSNSだった!
「マザリナード」とは17世紀フランスのフロンドの乱(1648-1653)の間に印刷出版された文書で、狭義には時の宰相マザランへの誹謗中傷、広義には内乱の世論形成に関わる約6000種類の政治文書です。本書は東京大学所蔵コレクション『マザリナード集成』約2700点のデジタル化およびオンライン・デジタルコーパスとしての公開を記念し、2016年、駒場博物館で開催された展覧会のパネルを元に印刷本として展覧会を再構成した『フロンドの乱とマザリナード』(2023年)の電子書籍版です。電子書籍化にあたり、一部、肖像画などの画像を入れ替え、展覧会案内役の「17世紀の本の行商人ジャック」はAIによる新しい表現で登場しています。マザリナード文書に関し日本語で書かれた初めての単行本で、読者としては大学生を対象とし、学習院大学や明治学院大学の文学の講義に教科書として使われています。フランス史に馴染みのない一般の読者の方にも展覧会をのぞくように気軽にお読みいただけます。とりわけ社会現象として現代のSNSに関心をお持ちの方にはそこに多くの類似点が発見されることでしょう。
【目次】
はじめに(松村剛)/読者の皆様へ【本書の使い方】(一丸禎子)/大学博物館への想い(中津海裕子)/第1章 フロンドの乱とマザリナード文書/第2章 詩神の降臨/第3章 17世紀の出版業とマザリナード文書/第4章 コレクター/第5章 カタログ(研究史)/年表/参考文献
【著者】
一丸禎子
RIM (Recherches internationales sur les Mazarinades)共同代表 / 学習院大学
中津海裕子
東京大学大学院人文社会系研究科美術史学修士課程修了、同博士課程単位取得退学。パリ、ルーヴル学院修士課程修了。2013年から2014年及び2015年から2018年まで東京大学総合文化研究科教養学部駒場博物館に勤務
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