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見たら呪われると噂される「ヨシエさんの写真」を題材にした映画『ヨシエさん』の公開直前に、監督・道重千歳が急逝した 。没後4年となる今も、氏の最期を巡り様々な憶測が飛び交っているが 、どの言説も触れていない禁忌の遺品が存在する。
生前の氏が「内容を闇雲にかたってはいけない」と言い残し託した、一冊の取材スクラップブックである 。
そこに綴じられていたのは、氏の死に直結する凄惨な「事実」と、死の直前まで彼が取り憑かれたように果たそうとしていた、ある使命の跡であった 。
私は道重氏に代わり、その使命を果たすべく本書を執筆した 。これは氏が遺したスクラップブックの忠実な書き起こしであり、メディアの切り抜き、氏の剥き出しの直筆メモ、そして私の狂気的な追跡調査の記録である 。
本書を通じて、彼が映画『ヨシエさん』で何を企図していたのか。そして、なぜ彼は死ななければならなかったのか――その一端を伝えることができれば幸いである 。
ただし、氏の警告を忘れないでほしい。 この内容については、闇雲にかたってはならない 。
厠谷化月
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Posted by ブクログ
そういうオチかー
なるほどなぁ、おもしろかったなぁ。
いや、オチがわかってしまうと、「おもしろかった」というのは不謹慎なのかもしれません…。不幸な話なので。
でも、まあ創作ですから、そこはね。
タイトルから察せられますが、モキュメンタリーホラーです。
まだまだ勢いが止まらないようですね。
私もモキュメンタリーを結構読んできましたので食傷気味だったのですが、このように読み続けています。
しかも本作もカクヨム発ですよ。
昨今のホラーブームの一翼を担っているのは異論ないところだとは思うのですが、こうも生産体制を整えてくるとは、すごいです。
お陰でホラー小説好きとしては、読みたいホラー小説が多すぎて読みこなせないという嬉しい悲鳴状態です。
なんか、本作のレビューから離れてきたので話を戻しますね。
序盤の読み味がなんか既視感があったんですよね。
過去に読んだ作品を見直したのですが、『出版禁止 女優真里亜』あたりかなぁ。
なにと似てると思ったのか判然としないのですが、とにかくなにかに似ていました。
ただ、それは序盤だけでしたね。
コックリさんが関連する話があるのですが、その話好きでした。
その話の何が好きかを語りたいのですが、ネタバレせずに説明する方法が浮かばないので、やめておきます。
もしかしたら読んだ人だけに伝わるかもしれない言い方をあえてすれば、
「分からないところ」
という感じでしょうか。
伝わるかなぁ。
全体的な感想としては、おもしろいモキュメンタリーホラーでした。
正統派のモキュメンタリーです。
モキュメンタリーを読み漁っている人からすれば、新規性はあまり感じられないと思います。
でも、正統派ゆえの良さはあるし、なにより本作は最後のオチで楽しめると思います。
レビューの冒頭で「創作だし」みたいな言い訳をしていますが、言い訳したくなるようななんとも言えない罪悪感が浮かんでくるんですよね…。私も加担してしまったのではないかという…。
そういう後味が本作の魅力だと思いました。
本作の著者は、本作がデビュー作とのこと。
マークするべき作家が増えてしまいました。
最近一気に増えているので、追いかけるのが大変です。
Posted by ブクログ
とある連続児童殺害事件の犯人を写したものと思われる「ヨシエさんの写真」。それを見たものは呪われるという都市伝説がある。
この都市伝説を元に作られた映画「ヨシエさん」は、監督である道重千歳の不可解な死によって公開されることはなかった。
監督の死後数年、とある伝手で道重監督が作ったヨシエさんの映画に関するスクラップブックを、著者による追加調査の記事とともに公開したのが本書である。
…というモキュメンタリーホラー。
ヨシエさんの呪いに関する記事やネット掲示板の書き込みなどの情報をもとに、謎解きのような構成で最後まで楽しく読ませてくれる面白い本だった。
写真に関する結末もよかったし、最後が不穏なのも良かった。
そうか、まだちがうと言うのか…
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