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Posted by ブクログ
『共感力』を読んで
私はこれまで、**共感力とは「同調すること」**だと思っていました。
「そうだよね」「大変だったよね」と相手の言葉にうなずき、
相手の立場に立って話をすることが、共感なのだと信じていました。
相手の話を受け止め、理解しようと努める。
その延長線上で、自分の経験談を話し始める。
けれど振り返ると、それはいつの間にか
「自分の話」にすり替わってしまっていることも多々ありました。
本書を読んで気づかされたのは、
共感とは同調でも正解探しでもないということです。
ただ気持ちに寄り添うこと。
評価せず、否定せず、結論を急がず、
「その気持ちがそこにある」という事実を受け止めること。
私自身、誰かに相談した時、
「それは違うよ」「こうした方がいい」と言われ、
真摯に受け止めながらも、心のどこかで
「そうじゃない…」と感じた経験があります。
本当はただ気持ちをわかってほしかっただけなのに、
求めていないアドバイスを受けたことで、
「相談しなければよかった」と後悔したり、
次第に相手への不満や距離が生まれてしまったこともありました。
相談したことがきっかけで、
人間関係が崩れてしまうことがある――
それは決して珍しいことではありません。
共感力とは、
ただ同調することではなく、
やんわりと相手の気持ちに寄り添いながら、
必要であれば自分の考えも丁寧に伝えること。
そして、言葉だけでなく
どんな表情で、どんなトーンで話しているのか
それもまた、共感において重要な要素だと学びました。
私はこれまで、
共感と同情を同じものだと捉えていました。
だからこそ、相談した相手と「同じ考えだ」と感じた時、
急速に距離が縮まり、
その人がいるから仕事を頑張れたり、
話すだけで気持ちが軽くなることがあったのだと思います。
それは同情ではなく、
確かに共感力だったのだと、今になって腑に落ちました。
営業の仕事を通して、
「この人は興味がある」「今回は見送るだろう」
そうしたことが、自然とわかる瞬間があります。
加入する気があっても、
申し込みの途中でキャンセルになること。
それも、表情や声のトーンから予測がつきます。
言語化された言葉よりも、
顔や声の方が正直な時がある。
私はそのサインを大切にしてきました。
「やっぱり今回はやめておきます」
そう言われた時、理由があるならそれを尊重し、
無理に引き留めることはしません。
それもまた、共感力だと思っています。
相手は安心し、
「また機会があれば、この人から加入しよう」
そう思ってくれるかもしれない。
私はそれを信じています。
そして本書の最後にあった
**「自分にも共感しよう」**という言葉が、
とても心に残りました。
自分が一番の理解者であり、応援者であること。
自分の気持ちを後回しにせず、大切にすること。
共感力とは、
他者に向けるものだけでなく、
自分自身にも向ける力なのだと、深く学びました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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