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島田荘司選 第17回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作 雪の降りそうな十二月。通報を受けて現場に向かった刑事の紀平と倉城は何者かに襲われた。紀平が意識を取り戻すとそこには、腕を切断された瀕死の倉城が。通り魔、怨恨など様々な線を辿りながら、紀平は過去への旅を始める。
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Posted by ブクログ
偽の通報を受けて向かった警察官が犯人に襲われ、片腕を落とされて死亡。 殺される前に失神させられていた若手警察官が主人公。 『片腕の刑事』というタイトルからして、腕を切られたけど生き延びた刑事の話かと思ったんだけど違った。 冒頭からショッキングな展開で引き込まれて、そのままのスピード感でスイスイ読め...続きを読むた。 デビュー作と思えないくらい、よく作り込まれたストーリーだと思った。 ただ。 男性登場人物がことごとく、クソヤローばかりでウンザリした。 女性刑事や被害者の奥さんはいい感じなんだけど。 こんなに登場人物の口と性格が悪いなんて、作者もこういう性格なんじゃ…?と思ってしまった。 特に主人公が大人と思えない幼稚さ。 誰かれ構わず食ってかかり、聞き込みでも相手に不快感を与える言動で、高校時代の彼女への別れ話の文句も最低。 彼女は再会しても好意的だったけど、こんな都合良い女いるわけなかろう。アホか。 犯人の動機に関してはイマイチ納得いかなかったけど、ストーリーは面白かったので、登場人物の言動含め、次回作に期待。
右腕を切断された死体があると通報が入る。 この通報は3度目だったので、紀平は今回もガセだろうと嫌気がさしていたが相棒の先輩である倉城と現場に向かう。 それらしき死体はなかったが、一瞬の停電の間に紀平は何者かに階段から突き落とされ、倉城が右腕を切断され腹を切られて亡くなる。 誰が何故、倉城を…。 紀平...続きを読む刑事が、沙織とコンビを組み捜査にあたる。 冒頭からショッキングな展開となったが、紀平の少し暴走気味で誰彼構わず喧嘩ごしなのには、少々辟易しながらも紀平が小学生時代の頃に遡り、そこからが事件の始まりだったことに愕然となる。 紀平が高校時代に医師を目指したことや受験失敗後に警察へ進むことになった理由なども織り交ぜているのも興味深い一面だった。 すべてが明らかになったとき、倉城のお酒を辞めた理由にも納得できたが、何よりすぐに救急要請すれば…という思いは、紀平の母の件でも感じたことだ。
ひとつ前に読んだ「爆弾魔 科学捜査研究所物理係」と全く同じ感想。事件のプロットも回収も、医療現場の描き方も及第点なのに、登場人物の魅力が全く伝わってこない。不可解かつ不用意な言動が前記の魅力を帳消しにしてしまっている。
不可解な冒頭から事件が始まり、そこから捜査の過程で現れる真実と過去の回想含めて面白かったです。 2897冊 今年125冊目
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片腕の刑事
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竹中篤通
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