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「クロは一番上の引き出しだからね」
大学生の黒川澄は、中学時代からずっと片思いをしている進藤一騎に何度も告白しようとするが、それを察した進藤にいつも逃げられてしまう。
告白からはいつも逃げるくせに普段はやたら澄にかまう進藤は、中学時代に澄にこう言った――。
「好きな友達は一番上の引き出し、普通は二番目と三番目。
あ、言っとくけど、クロは一番上の引き出しだからね」
つまり、進藤にとって澄は「恋愛対象ではないお気に入りの女友達」なのだ。
進藤の引き出しの一番上という特等席にいても、澄はずっと進藤を諦めきれずにいた。
せっかく離れようと思って受験した大学にも追いかけてきた新藤。
そのくせ告白しようとすれば逃げ続ける進藤に、我慢ならなくなった澄はとうとう進藤に告白した。
澄がぶち切れるまでの数年間と、ぶち切れてから数カ月の話。
引き出しの一番上から溢れてしまった澄への、進藤の執着が始まる――!?
『引き出しの一番上の彼女(1)』には「プロローグ」~「黒川澄 メイド服は」までを収録
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