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夏休み、父の故郷を初めて訪れたみち夫は、そこでひとりの少女に出会う。バンモチという伝統行事の晩、どこからともなく飛んできた一本の白羽の矢。その謎をめぐって二人の前に、なんとも奇妙でおかしな神様たちがつぎつぎと現れる。はたして白羽の矢は、だれが、何のために?……。作者自身の故郷への想いと方言の魅力がいっぱい詰まった物語世界は、読者の心をとらえてはなしません。作者会心のファンタジー。
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Posted by ブクログ
すごく、楽しかった。都会育ちの少年がひとり田舎に放り出された夏休み。神様も人も自然もお互いの距離がとても近くて親密な懐かしい世界。それを一番表しているのが翻訳いっさい抜きで容赦なく登場する方言だろう。この耳でリズムとイントネーションを確かめたくてたまらなくなった。
いなかのにおいを思い出した 山のにおい、川のにおい、田んぼのにおい、とおくとおくひかりまたたく星たち、草いきれ せまくて急な、黒い板のみしみし言う階段 いまはもうない だれのこころの思い出の中にも、ふるさととかみさまが在るといい
わああ〜これは神様からの贈り物だ 出会わせてくれてありがとう こうゆうのに出会うと、ああ子供の時に出会いたかったって思うけど、これは今読んでも子供の自分と同じ楽しさで読めたと思う 誰かの鞄にそっと忍ばせたり、古書店の本の隙間にそっと潜り込ませたいな〜〜〜やんないけど 誰かに読んでほしい〜〜〜 しか...続きを読むも芝田かつもって名前可愛すぎ
神様は私たちが気づかないだけでいつも近くにいるんだなってしみじみ思いました。 お父さんの田舎で過ごした不思議な夏休み。 方言ばかりですがとてもユニークな神様のオンパレードで楽しいです。
何年も里帰りさえしていない父親の故郷、石川県は能登、羽咋市五尾村で、ひと夏をすごすこととなったみち夫。 一人で電車を乗り換え、着いた田舎は、本当に田舎!親戚でさえ、何を言っているかわからないほどの方言。家にも名字の他に呼ばれ方があって、ゴロヨモサやらバンニョモサやら。そして、そこにはの神様(妖怪?)...続きを読むたちもたくさんいた。 地元の人にも見えていないけれど、語りつがれている神様たち。風貌も性格も奇妙な神様達は、みち夫の前にあらわれて、いろんな事を教えてくれる。そして、地元の少女・ヒスイとの出会い。 田舎でいやいや毎日を送っていたみち夫が、ひと夏で成長してゆく物語。 作者は石川県羽咋市出身。五尾村・・・七尾とかけてるんでしょうか(^_^) 関東も関西のちょっとまじったような、けれども北陸(能登)の方言がしっかりかかれていたので、馴染みのない子には読みにくいと思います。主人公と一緒に慣れるしかありません。半分くらいから心地よくなってきます。 この装幀に、主人公の名前がみち夫、方言、よくわからない神様、と、なかなかハードルは高そうに思いますが、映画(アニメ)などにしたらいいのでは?だって、話は こんなに面白いのだから!
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