うちの捕虜だった聖騎士様の執着が怖いんですが自業自得ですか？【電子特別版】

秋山龍央 / 逆月酒乱

レガノス帝国の戦奴として両親に売られたリョウは、そのショックから平凡な会社員であった前世の記憶を思い出す。そこから不思議なめぐり合わせによって歩兵部隊の前線から拷問吏の助手兼世話役へと異動になるが、「ようやく危険な前線から離れられる！」と安心したのも束の間、上官の拷問吏が不在の最中に敵国であるカイネン王国の聖騎士・アドニスが捕虜として砦にやってくることに。尋問なんてしたことないリョウは無能がバレて再び前線送りにされることを恐れ、前世の記憶を頼りにそれらしい言葉を並べることでギリギリ体裁を保っていた。しかしある日、隊長の監視を前に致し方なくサラリーマン時代に受けた風俗店のSMプレイをアドニスに施すと、隊長がその色気に当てられ、アドニスに貞操の危機が訪れてしまう！ 彼を助けるために機転を利かせたリョウはアドニスに内密に取引を持ち掛けたことでその場は事なきを得るが、間もなく捕虜奪還のために敵国の兵が押し掛けてきたことで砦を占領されてしまう。その混乱の中でアドニスはなぜか自分の所有物としてリョウを攫った挙句、身体も心も執着してきて…！？

【電子特別版】秋山龍央先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録！

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: ルビーコレクション
• 電子版発売日: 2023年12月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 5MB

[レアリ · ★★★★☆]

最後と書き下ろしが良かった

サイト版の小説が、書籍化により削除されてしまったので残念でしたが、書籍版になったことでイラストと新しい内容が読めたのが良かったです。

＃笑える ＃エモい ＃ドキドキハラハラ

[ブクログ · ★★★☆☆]

タイトルだけでストーリーが大体わかる、親切設計！笑
粗筋には「捕虜」だの「拷問」だの不穏な言葉が並んでいますが、痛々しい描写はほぼ有りません(一瞬だけモブレ未遂があります)

本人は平凡に暮らしたいだけなのに、次から次へとトラブルに巻き込まれてしまう「何で俺がこんな目に〜〜〜!!!?」のラブコメ主人公のような〝トホホ受け〟
そんな、平々凡々で極々普通の青年が濡れ場になると、あんあん♡喘ぐギャップと【感情表現が苦手な不器用攻め×極々普通の平凡受け】の王道CPが性癖に刺さって面白かったんですが、
如何せん、受けがノンケすぎる……！

ノンケ受けは好きなんですが、この受け余りにも恋愛感情が無さすぎる……
2人の心理描写に萌えたり、恋愛に至るまでの変遷に悶える等のBLらしさを殆ど感じず。

実は孤独で不憫な攻めに絆されて情が移っている筈なのに、永遠に攻めから逃げる事を考えていて「なんでや……！」と床を叩きたい衝動に駆られました。いや、なんでや……！！！！
結局「えっ、このタイミングで？」と思うようなシチュエーションで逃げ出しちゃうのも、なんだかなぁ

エロは豊富だし、キャラクターも好みなのに受け→攻めへの愛情が希薄で「BL的に萌えなかった…」と言うのが正直なところ。
攻めが受けに執着する動機も、ぶっちゃけ弱い。
初めて〝人〟として接してくれた受けに惹かれるのは分かるけど、2人が交流を重ねて恋愛に至るまでの変化をもう少し見たかったなぁ……と。

読みやすいコミカルな文体と、テンポの良いストーリーでコメディとしては面白いんですが、BLとしての萌は…どうだろう？
良くも悪くも〝THE・ライトノベル〟な印象で、サクサク読めます。
BL初心者さんや、サクッとBLを摂取したい時に良さそうです。

[茶々丸 · ★★★☆☆]

キチンと両想いかと言うと…

作者買いです。いつも同じ様な異世界転生に、同じ様な鈍感主人公なので、他の作品を読んだ事がある人はまたか…と思うかも知れません。今回の作品は主人公＋攻めキャラも鈍感でした。愛を知らない孤独な騎士が主人公によって様々な感情を知っていく物語です。エッチなシーンは沢山あるので、そういうのが読みたい人は大体満足出来るかなと。ただ、ストーリー重視の人は物語の終わらせ方とか納得出来ないかも…なんせ互いに好き合っている筈なのに双方きちんと思いの丈を伝えるシーンがないので。私は大満足とは言えないかな。もしかしたら続編も視野に入れてるのかも知れません。