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世界のすばらしい空港ランキング世界2位(2021)、定時出発率世界1位(2022)など、その規模や安全性・快適性で世界的に高く評価されている東京国際空港。その裏には、空港を支える多くのプロフェッショナルたちがいます。当書は、搭乗客にとって空港で最も身近な職種、グランドスタッフを中心に、空港で働く様々な職種を元JALのグランドスタッフが執筆。仕事のリアルな舞台裏や驚きの接客術はもちろん、アフターコロナで需要が高まる航空業界を目指す人へのアドバイスなど、経験豊富な著者ならではのリアルな視点で紹介します。
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Posted by ブクログ
JALのグランドスタッフとして働いていた著者が、グランドスタッフの仕事を中心に、キャビンアテンダントとの違いや他の空港で働く職員について、仕事の様子やどうやってその仕事に就くのかといったことを紹介したもの。ただし結局、著者が経験したグランドスタッフの話が3分の2以上を占めている。恋愛事情とかショッピング事情とか、割とミーハーな話も多い。
グランドスタッフは、空港のチェックインのカウンターとか、搭乗口に立っている人、くらいの意識しかなかったが、より具体的には「カウンター」「ゲート」「アライバル」「コントロール」といった業務があるらしく、それぞれがどのような業務なのか、また求められるスキル、実際に起こったハプニング、といった話が中心。どんな客がアップグレードされやすいかとか(ちなみに「インブップ(インボランタリーアップグレード)」(p.84)というらしい)、スタッフから見て気に入られる、逆に嫌われる客とはどんな人か、といった話もある。
あとは気になったところのメモ。まずグランドスタッフは、「入れ替わりの多い職場です。グランドスタッフの平均勤続年数は会社によりますが3〜5年ほどが多数。3年も働いていれば、責任のあるポジションを任されるようになります。」(p.120)という、なるには結構大変そうなのに、そんな短期間しかいないのか、という。確かに実際働いている人たちを見れば分かる事実なのだけど、改めてそういう職場もあるのか、と思った。確かに若い人の3〜5年は長いよな、とか。「新卒で採用されたパイロット訓練生が空港で実務研修をする」(p.126)というところからこの「パイ訓(P訓)」をつかまえて付き合う、というだいぶミーハーな話があり、だからパイロットとグランドスタッフって接点があるのか、とか思った。教え子でパイロットになる、という生徒がいて、実務研修をする、という話を聞いていたから、あいつもこうやってグランドスタッフと付き合うようになるんだろうか、とか思った。いろんな事件やハプニングなどのエピソードも紹介されているが、「修学旅行で生徒のうち十数人が錯乱状態になった」(pp.118-9)という話は、驚きだけど、でも集団ヒステリーというかパニックというのはやっぱりあることなんだなと思った。飛行機は密室空間だし、こんなの起こったら大変だなと思う。グランドスタッフの話ではないが、キャビンアテンダントになるまえの採用試験の身体検査の項目の中で「インピーダンス検査:耳の中に圧力をかけて、耳の中の状態を調べる検査」(p.51)って、こんな検査もあるのか、という驚き。圧力かけられたらやだなー、とか。
ということで、軽い読み物だけど、なんか新書としては軽すぎる感じがしないわけでもない。というかグランドスタッフとキャビンアテンダント以外の管制官とかハンドリングスタッフとか一応紹介されているけど、本当に表層的な部分だけなので、もはやいらないのではないかと思う。「空港のプロフェッショナル」というのは大風呂敷を広げている感じで、むしろグランドスタッフの仕事だけもっと深く掘り下げた方がいいんじゃないかと思った。(26/09)
Posted by ブクログ
羽田空港でグランドスタッフとして働いた経験のある著者が、航空業界の他の職種も含めて書いたお仕事ガイド。
グランドスタッフという言い方は、近年聞くようになった気がする。
その仕事内容は、空港でのチェックインや、手荷物預かり、発券、ゲートでの改札、搭乗の案内など、業務は多岐にわたる。
タイバートやオーバーブッキングなどの予期せぬトラブルが頻発し、ということはクレーム対応もある。
なるほどこの業界がよくドラマになるはずだなあ、と思いつつ読んだ。
「事件簿」として書かれた部分もあって、臨場感たっぷりで面白く読める。
語り口もややハイテンション。
航空業界を志望する人向けに書かれたのかな? と思われる。
最初、グランドスタッフって?と思いながら読み始めたが、読んでいるうちに、ああ、あのときお世話になったか!と思い出したりもした。
メルボルンからの帰途、香港でのトランジットの時だ。
機体整備で出発が2時間以上も遅れ、乗り継ぎが間に合わなくなりそうだった。
同じ便で乗り継ぐ10名ほどで空港を爆走したとき、私たちを率いてくれた人がグランドスタッフだった、というわけだ。
おかげで無事に予定の便で帰国することができた。
いまさらながら、感謝である。
最後の航空業界の課題については、また別の本で詳しく読んでみたい。
SAFへの対応や、航空会社のM&Aの話だった。
とはいえ、専門的な本を読みこなす自信はないので、まあ、また交通新聞社新書頼みかなあ。
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