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世界中の海で深海魚を追い続けてきた研究者の 約70年間のエピソードを凝縮! 光が届かず、食物連鎖も成り立たない深海という過酷な環境で、 魚たちはどのように餌を捕まえ、外敵から身を守り、 次の世代に命をつないでいるのか――。 そして、私たち人間と深海魚はどのように関わってきたのか――。 4つの視点で深海魚の驚きの生態に迫ります。
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Posted by ブクログ
世の中には不思議な生き物がいる。街を歩いていても不思議な生き物や危険と思われる人間と言う生き物に遭遇することはある。 深海にも不思議な魚がいる。 そんなびっくりするような深海魚の世界を興味深く説明しているのが今回の本だ。 深海というくらいなので数千メートルからなのかと思ったら...続きを読む、意外にも200mからで浅かった。 その理由は200mが太陽光線が届く限界だから。 深海魚で「ギョギョッ」と驚く前に、深海の定義でビックリ。 この先が楽しみだ。 世界一深いところから捕れた深海魚が載っている。それは、「マリアナクサウオ」だ。7966mから捕れた珍しい魚。 おたまじゃくしのような形をしていて、全体が白色。一度見ると忘れられない。 深海魚にもギャル曽根やもえあずのような大食いがいたそれはミツマタヤリウオ科のミツマタヤリウオ。 太平洋の温帯域の水深400~800mの中深域にすんでいて、日本では北海道~土佐湾の太平洋沖、小笠原諸島近海などで捕獲されている。 細長い形をしているが、口は大きく頭の後端付近まで開くことができる。 雌は、大きな魚を頭から丸呑みして胃袋に押し込むそうだ。 特定のものしかエサにしないのはパンダが有名だが、深海魚にもいた。それはカワハギ科に近いベニカワムキ科だ。 西太平洋とインド洋に分布し、日本では茨城県以南の太平洋と秋田県の沿岸の水深90~620mから底引き網で捕れるそうだ。 口の形が個性的だ。キセルのようで、頭の前端から突き出ている。 エサだが、まさかのウロコでこれが本当の「目からうろこ」だな。 ウロコをどのように栄養に変えているのか謎だそうだ。 深海魚も生き残るために必死に生きているなあ。 「パラボラアンテナのように餌を効率よく集めたり」と、何だが東スポか「ムー」に載りそうだが、ナガヅエエソという深海魚だ。 胸びれの軟条を大きく広げている写真を見ると本当にパラボラアンテナのように見える。 まさかカタール杯の試合を見ているのか、いやそんなことはない。 体を支えて安定させて、さらに遠くを見渡して敵から身を守っているそうだ。 深海魚の世界にはビックリがたくさんあり、読んでいて楽しくなった。
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尼岡邦夫
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