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八王子署の新人刑事・祝依 然(いわい ぜん)は一報を受け、八王子駅に急行する。
そこで目の当たりにしたのは、見るも無惨なバラバラになった轢死体。
目撃証言からは明らかに自殺。しかし、祝依はこの事件が他殺だと知っている。
駅のホームに佇む、男性の霊が見えるから。
祝依は殺された人の幽霊が見えるのだ。
不可解な事件に頭を抱えた祝依は、ゴシックロリータファッションの解剖医・霧崎真理(きりさき まり)のもとへ向かう。
八王子医大病院の法医学教室に所属する凄腕解剖医の彼女は、この死体に解剖する価値を見出した。
「解剖させてください。そうすればすべての事実が明らかになります」
傷を抱えた解剖医と刑事のバディが、不可解な事件にメスを入れる! 待望の続編!
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Posted by ブクログ
読書録「解剖探偵 賢者の毒」4
著者 敷島シキ
出版 角川文庫
p98より引用
“「不幸の蜜に愉悦を感じる人も、優越感を
覚える人も、限りない喜びを、そして好奇心
を抱く人もいるでしょう」
作家は目を大きく見開き、狂気を思わせる
笑みを浮かべた。
その笑みを見つめ、霧崎は独り言のように
言った。
「ですがその蜜は猛毒です」”
目次より抜粋引用
“軌条の空論
賢者の毒
賽の河原で復讐を”
殺された人の霊だけが見えてしまう刑事と
凄腕の法医学者を主人公とした、短編連作
ミステリ。シリーズ第二弾。
二人きりで椅子に座って対面する、主人公
・霧崎と一人の作家。
以前から切り裂きに興味を持っていたと語り
かけるその作家は、霧崎に対して大きく踏み
込んだ質問をする…。
上記の引用は、人の不幸は蜜の味という考
えに対する、主人公・霧崎の台詞。
物理的な物でも、心理的なものでも、その場
では大きな快楽を得られても、続けると自ら
を見えないところから知らないうちに、蝕ん
でしまうのかも知れません。
酒やタバコなどと同じように、不幸や悪口も、
どうしようもなく言いたくなったりすること
もあるでしょうが、量と頻度が少なくなるよ
うに気を付けたいところです。
話の途中というか合間で、時系列が動く所
は、少し混乱しそうになります。最後まで読
めば、良い演出と分かるのですが。
サブタイトルと同名の話は、上手く付けら
れた題名だと思わざるを得ませんでした。
勘の良い人は途中で気づくかも知れませんが、
私は読み終わってからどこかで聞いたことが
あるな?と思い出しました。
一作目を読んでから少し間が空いていたの
で、主人公達の背景を思い出すのに時間が
かかってしまいました。
続き物は、あまり間を開けずに読む方が良い
のでしょうけれど、なかなかねぇ…。
面白いものが多いのは、幸せなことです。
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