今日からなくそう！食品ロス～わたしたちにできること～ (3)食品ロスとSDGｓ

上村協子

日本がどんなふうに食料ロスに取り組んでいるか、また、気軽に参加できる取り組みを紹介し、改めて「食べ物とは」「食べることって何だろう」という根本的な問いかけもして「食品ロス」を考えていきましょう。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 児童書 / 児童文学
• 出版社: 汐文社
• 電子版発売日: 2021年12月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 18MB

[ブクログ · ★★★★☆]

SDGsに一番身近で全年齢で取り組みやすいのは、この食品ロス問題ではないかと思う。この本は子ども向けにわかりやすくこの問題を説明している。が、疑問に思う。「何故ここまで家庭外で子ども達に説明しなくてはいけないのか」だ。昔は食に対して不誠実だと、年齢関係なく子どもに親や祖父母が厳しく叱り飛ばしていたものだ。
今は叱っても他に食べるものがあるから何処かで賄えればまあいいや、である。食は多様性に富んでいるが内容は貧困そのものだ。我々親世代が、もっと将来に目を向け無駄をなくし、食べると言うことはどのようなことかを家庭でも繰り返し、繰り返し伝えていかなければならない。食べることは生き方であるという著者の言葉だ。食べ方や向き合い方にも人間の生き筋が見える。食べる側も教育が必要なのは言わずもがなだが、外食産業に携わる人、コンビニ経営する人も当然人間だ。食品ロス削減に貢献するのは、実は質の良い家庭教育が最も有力であるかもしれない。