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「私には、『思い出の色』が視えるんです」
触れたモノの“色”にまつわる大切な記憶が視えてしまう少女・藤宮紅。
その体質が原因で人付き合いがうまくいかず悩んでいた彼女は、心機一転、幼い頃に見た「思い出の和菓子」を訪ねて、いざ京都へ。そこで和菓子屋『静閑堂』の店主・大江樒と出会い、紅の人生は徐々に色づき始めていく。他界した妻が残した紺碧の謎、さる貴人に頼まれた奇妙な注文、すれ違いの祝い菓子など『静閑堂』では様々な想いと悩みを持つ者との出会いが待っていて……。
しっとり切なく心を癒す、四季彩まとう優しい和菓子の物語をご賞味あれ。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
触れた人や物の「思い出の色」を読み取る能力を持つ紅。思い出のお菓子を求めて、菓子職人、樒のいる京都へと向かう。樒と妻、綾子の話から始まって没落した子爵、近所に住む老女、綾子の妹、小町の色を読み取り心残りを取り去っていく…。季節や風景が綺麗な描写で描かれているし、お菓子や絵画、オーロラについての概要も...続きを読む
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