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絵本から読み取る社会観を説く
絵本の奥深いところには,大人も心惹かれる作者や画家のメッセージがある。子どもと絵本の関係において,大人が丁寧に子どもに目を向けることの表れのひとつは「子どもと一緒に絵本を楽しむこと」なのではないかと作者は述べる。
【発行:ななみ書房】
【目次】
第1章 子どものイメージ形成と絵本
1 乳幼児と絵本
①乳幼児向絵本の現状
②乳幼児のイメージ形成
③イメージを豊かにする絵本とは何か
2 人間理解と絵本
①幼稚園児の人間関係
②子どもをとりまく生活環境の変化
③望ましい生活環境にするために ほか
第2章 昔話絵本
1 語りとさし絵から考える-かさじぞう分析-
①絵本における絵と文章
②絵本「かさじぞう」と「かさこじぞう」の分析
③昔話を絵本化するときの課題 ほか
2 絵本のスタイルから昔話絵本を考える
第3章 『こどものとも』から見える家族・男女・きょうだい
1 絵本から何を読みとるか
2 『こどものとも』について
3 製作者のかかわり方に伴う『こどものとも』の変化
4 性別役割分業と女性労働
5 きょうだい関係について
①きょうだい関係の動向
②『こどものとも』にみられるきょうだい関係
6 一人一人が,より自由に生きることのできる家庭及び社会づくりへ
【著者】
武田京子
1949年 東京生まれ
お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業
東京都千代田区立番町幼稚園教諭
お茶の水女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了
元岩手大学教育学部・教授
[専 門]
保育思想,家庭教育,児童文化,絵本論(作家論・作品論)
[主 著]
『新 保育学』(南山堂 1998)
『子どもの生活と文化』(樹村房 2000)
『児童文化』(文部科学省著作教科書 2004)
『新版 児童文化』(ななみ書房 2016)(編著)
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