15分のお江戸コメディ ことわざ時代劇

瀬尾英男

「それを悪女の深情けだと、あなたお笑いになりますか」（第一話）。「袖振り合うも多生の縁と言う通り、わたくしもおせんとの浅からぬ縁は感じています。ですがそれを取り持つものが、狸の妄念であるかもしれぬという点が、いささか不気味」（第六話）。江戸を舞台に、さまざまな人や獣が巻き起こす悲喜劇を、ことわざに寄せて綴ったユニークな短編小説。情感込めて朗読すれば、一層お楽しみいただけます。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 歴史・時代 / 歴史・時代小説
• 出版社: 双葉社
• 掲載誌・レーベル: 双葉文庫
• 電子版発売日: 2021年04月15日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 7MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

15分のお江戸コメディ

江戸時代の参考本を基に、江戸の人々、或いは獣が巻き起こす、11遍の悲喜劇を綴った、短編集。
前の話で出てきた人物が、登場してきて、面白かった。

悪女の深情け
人を見て法を説け
内兜を見透かす
物には時節
他山の石
袖振り合うも多生の縁
自慢は知恵の行き止まり
禍福は糾える縄の如し
鬼の目にも見残し
目糞鼻糞を笑う
言わぬことは聞こえぬ