難行苦行の〈絵描き遍路〉をやってみた 四国八十八カ所を歩いて描く

イマイカツミ

体力自慢の富良野の絵描きが野宿しながら八十八ヶ所をひと寺1時間で描いて廻った前人未踏の歩き遍路。各寺の御朱印も絵とともに収録。北大路公子さん(人気エッセイスト)も絶賛する、これまでにない寺めぐりエッセイです。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: エッセイ・紀行 / 紀行
• 出版社: 寿郎社
• 電子版発売日: 2020年04月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 103MB

[ブクログ · ★★★★☆]

四国巡礼を題材とした本は多い。道中で撮った写真を散りばめたブログなども沢山見つかる。本書は88か所を絵描きながら巡るというのが面白い。各寺での制限時間は1時間で、ボールペンでの下書きから彩色までを済ます。その絵はすべてカラーで本書に収められている。著者は所々で、思うように絵描けなかったと書くが、どれも味わい深いと素人目には見える。四国巡礼のガイドブックとしては物足りないかも知れないが、実際にお遍路さんをするなら手元に置いて、一寺一寺で、どこから絵を描いたのか確かめてみたくなる。