愛を渡す日 1巻

福田素子

小学生の時、事故で母を突然亡くした。高校の時、父が再婚した。新しい義母と義弟達…新しい家族に馴染めないまま遠方の大学に進学したのをきっかけに、そのまま家に寄り付かなくなった博子。ある日、父の危篤の知らせを受けて小さな息子と夫とともに久しぶりに実家に帰省するが……。本当の愛、本当の自分、そして家族を見つめなおす、ココロからじーんとするオムニバス短編物語。

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: ビーグリー
• 電子版発売日: 2018年05月11日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 29MB

[G · ★★★★★]

3話入ってます。良かったです。

1話目はヒロインが10代の頃に母親が突然の事故で亡くなって間もなく、父親が｢再婚しても良いか？｣と言ってきてしかも父親とは15歳年下の２児を連れた女性。
女性は穏やかそうだったが娘としては｢亡くなったお母さんや私の事はもう要らないの？！｣とショックを受けて大人になると同時に家を飛び出し、就職・結婚出産して10数年音信不通にしていたがある日に義母から父親が危篤と聞いて家族を連れて里帰りをする…。
読み始めは｢この年下の義母と連れ子は悪い奴かな？｣と思いながら読んだけど…とても感動ストーリーでした。
義母もだけど連れ子(義弟)たちもものすごく良い人で、どちらかというとヒロインが(仕方ないけれど)1人で突っ張っていたという話。
ヒロインの夫も良い人だし、一人息子ちゃんも可愛かったです。


2話目は夫婦でパン屋を営む家族。
短大生の娘と息子の4人家族で、夫はイケメンだけど主役の妻はバレー部出身で昔からお洒落に興味がなくバレー一筋で今でも化粧やお洒落に興味が無く、仕事柄メイクしても暑さで崩れるからしなくて良いという考え。
一方の娘は逆で、メイクやお洒落が楽しくてキレイな事が好きだから母親とは対立するが、ある日にバレー部の先輩後輩関係の夫婦は同窓会へと出かける事になるが、母親は相変わらずノーメイクと昔買ったワンピースで夫と同窓会に出席し、娘に小言を言われながら出かけた。
そこには風体も変わった人や相変わらず美人な独身のマネージャーが来ていて、会では妻と夫は離れていたが夫の側にはその美人独身マネージャーがいて仲間からは｢お似合い｣と言われたりマネージャーは｢それならあの時諦めなければ良かった～｣と話していたのを妻はうしろで聞いてしまいショックを受ける。
読みながら、｢えー？！、今さら定番の同窓会不倫？｣って思いましたが夫の方が惚れてます。

3話目はエリートサラリーマンが突然のガンで余命宣告を受けて帰り道途方に暮れていた時、歩道橋から自殺しようとしている若い女性を助ける。
彼も先は数か月の余命だし、事情を聞けば彼女も不倫で男から捨てられた…というので彼は自分の余命の数か月だけ一緒に居て欲しいと持ち掛ける。

このサラリーマンには余命宣告より根底では他に心を痛める事態があったのだ。
彼女は契約でもしばらく一緒に暮らすうちに彼のことを好きになっていく気持ちに気付いてしまうという、なかなか感動的な話でした。

＃ハッピー ＃泣ける ＃切ない