と、彼は思った
  • 完結

と、彼は思った

275円 (税込)

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と、彼らは語り合った

ある時、本のあいだに挟んであるモノに気が付き、
思わず昔を懐かしむ、ということは誰にでもある。
この小説では1枚のスナップ写真だ。
ほんの3年前。しかし20代の3年間といえば、
当時と現在とでは大きな差異があることも理解できる。
文庫本の中に挟まっていた1枚のスナップ写真を見ながら
若い夫婦は旅に出る。それは過去の検証から始まり、
「そうだったのか」という軽い驚きを伴いながら、
やがて空想へと至る。
そしてあの頃と現在をつなぐのは、赤い花束だ。

【著者】
片岡義男
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/

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