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本書が出版されたのは、米国株市場で巨大バブルが崩壊した直後の“失われた1930年代”初めである。
著者のリチャード・D・ワイコフは、伝説の投機家ジェシー・L・リバモア(『孤高の相場師リバモア流投機術』)やジョージ・D・テイラー(『テイラーの場帳トレーダー入門』)とほぼ同時代を生き、『新マーケットの魔術師』でインタビューされたリンダ・ラシュキをはじめ多くの「マーケットの魔術師」たちから尊敬されているトレーダーだ。
ワイコフが本書で伝えようとしたのは、株式の長期保有を目的とする「株式投資」ではなく、相場の短期的変動から収益の蓄積を狙う「株式トレード」の極意である。そこには「大恐慌の悲劇が繰り返されないように」という強い思いがあった。事実、1929年の高値から33年の安値まで、ダウ平均は87%ほど暴落し、回復するまでに約20年を要したのだ。
ワイコフ自身の血肉である「相場に取り組む姿勢」や「相場哲学」は、現代でも十分に通用する含蓄に富んだものが多い。とくにトレードの初学者には「耳寄りな噂や秘密情報をあてにせず、値動きそのものを分析する姿勢」について集中して読んでもらいたい。
※本書は『ストックマーケットテクニック』(パンローリング刊)を文庫化したものです。
Posted by ブクログ 2010年06月26日
[ 内容 ]
“先の暴騰とその後の暴落から何も学ばないまま、来たるべき上昇相場で取引に入ることがいかに危険か、一般の投資家や投機家に気づいてほしい”―。
1929年、大恐慌に見舞われた株式市場と投資家の惨状を目にしたワイコフは決意を胸に雑誌を創刊。
本書はそのエッセンスを抜粋したもので、誰にでも理解...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月03日
スイング売買のテクニック情報はほぼ皆無に近い。書いてあることは相場メンタル的なことが主な内容である。
相場格言や参考情報が古い文献から来ているので、多少現代の状況とは乖離が大きい。
特に大恐慌に絡んだ年金のところは無視して大丈夫だと思う。
全体的には読んで非常にためになった。すべての投資家に当て...続きを読む
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