寒い国のラーゲリで父は死んだ

寒い国のラーゲリで父は死んだ

1,980円 (税込)

9pt

4.2

大きな父を持ってしまった息子の成長と和解の物語。
今を生きる人たちに読んで欲しい。~瀬々敬久(映画『ラーゲリから愛を込めて』監督)
凍てつくシベリアの収容所で父は道義に生き、そして死んだ。
父、山本幡男は、強制収容所(ラーゲリ)の過酷な日々の中でも決して希望を失うことなく仲間たち、そして自らを励まし続けた。
長男として、父から託された遺書の言葉を胸に刻みながらも、思うにまかせぬ自らの人生と家族の思い出を綴った、ほろ苦くも味わい深い回想記。

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寒い国のラーゲリで父は死んだ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私はシベリア抑留に対して興味があるため、この本を手に取りました。
    みなさんは山本幡男さんという方をご存知でしょうか。南満州鉄道会社調査部に勤務していたのですが、敗戦前年の昭和19年7月に軍隊に召集されてハルビンの特務機関に配属され、敗戦によってソ連軍によってシベリアに抑留され、日本に帰ることなく昭和

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    原作本や映画では描かれたなかった主人公・山本幡男さんの家族の物語。息子の山本顕一さんから見た父親の姿は、本や映画では想像がつかないほど厳格で時に乱暴な印象であった。けれど、山本幡男さんの遺書にあったように"道義"を貫いた人であることは、家族の物語からも伝わってきた。時に厳しくても

    0
    2023年01月01日

    Posted by ブクログ

    皆を励ましていた山本幡男氏を息子からみた父親としての姿は「頑固」で「怖い」怖いというものだった。映画や『収容所から来た遺書』とはまた違った視点でシベリア抑留を知ることができる。ただ一点、山本顕一さんの記憶違いや脚色が入っているという可能性は頭に入れながら読む必要がある。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    「ラーゲリから来た遺書」から流れ着きました。同書のスピンオフ的な内容を期待して。そういう意味では少し期待外れではあったんですが、残された山本ファミリーの人生がとても興味深くて、面白かったです。
    歴史であまり語られることのない満州国の生活、難民さながらの引揚げ…大変ご苦労された方々に失礼かもしれません

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    映画の関連著書として、興味を惹かれて手に取った。ラーゲリと呼ばれる収容所で、帰国を望みながら亡くなった著者の父親。その父親のシベリアでの抑留生活の悲惨な様子が、これでもかというくらいに、出てくるのかな?と、緊張しながら読み始めたのだが、多くの部分が、残された著者をはじめとする家族の歴史にページがさか

    0
    2023年05月30日

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