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Posted by ブクログ
限界旅行者を自認する著者の旅のエピソード集。著者は、12言語を操り82か国を訪問した旅行者で、これまで普通の人が行かないような危険な国々や辺境地域を訪ねてきた。この本で紹介されているのは、イラク、シリア、北キプロス、北朝鮮、ホンジュラス等、普通の旅行者にはリスクが高い15か国。そこでの体験や現地人との交流等、様々なエピソードを紹介する。辺境地域への訪問は、ネットやテレビドキュメンタリー等で似たような経験を紹介する番組があるため、この本の著者の経験もそれほど刺激的には感じなかった。とは言え、著者は体力も教養もあり、危機管理もしっかりしていて、読んでいて安心感もあって、体験記としてはとても面白かった。気に入ったのは、男性しかいないというアトス自治修道士共和国で修道院巡りをした話。世界にこんな国があるとは、全く知らなかった。これは読んでいて楽しかった。逆に気に入らなかったのは、カザフスタンの水爆実験でできた人造湖(チャガン湖)で泳いだ話。著者は核武装論者らしいが、水爆実験の放射能で汚染されたその湖で泳いで、何も思わなかったのだろうか。核武装をすると言うことは、環境破壊を伴うものだということを認識しなかったのだろうか。訪問した他の国では、その国の歴史や宗教、風俗等について、素晴らしい考察があるのに、この湖の体験については特に考察無し。ここでは、ただスリルを楽しむだけの能天気な旅行者だったのが残念だった。
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