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虚子と並び近代俳句を拓いた二代俳人、碧梧桐。子規亡き後、俳句革新を推し進めるべく一念発起、ひとり全国行脚「三千里」の旅に発つ。その歩きっぷりに惚れ込んだ詩人・正津勉が歴史に埋もれた巨人の足跡を丹念に辿り直し、独自の語り口で現代によみがえらせる。ときに過激なまでに潔くありながら、人生は七転八倒。碧梧桐の魅力を存分に味わえる初の評伝。"
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Posted by ブクログ
最初にマイナス点。 著者が碧梧桐好きすぎて、熱すぎる(笑)その所為か口語体過ぎて読み難い。著者の好みで話が進み過ぎて、置いていかれます。これはこの本には書かないけれど…とか、これだけは書いておくが…のような。 子規と虚子についてはかなり読み込んできたつもりで、今度は碧梧桐を…と思い、入門書のつもり(...続きを読む新書だし)で手に取ったら、いきなりハードルが高い気がしてしましました。 良い点。 著者が碧梧桐好きすぎて、熱すぎます!虚子の保守的ラッキーボーイ的立場はどうも好きになれず、花鳥諷詠と云う解りやすいテーマで社会的に生き残ったような気もしてならない(勿論子規も、万葉は褒めていましたので、間違いでは無いのですが)それに対しての、碧梧桐の奔放さ!歩きまくり、書きまくり、興味のある事を始めては極め、人を残し立てて、気負わず、それでそっと退いても新しい足場で自分らしい生活を築くという…。この本に書かれている様な好人物であるなら、もっと再評価されるべきだと思いました。 子規がもし、元気で生きながらえていたら、虚子よりも碧梧桐の様な生き方をしたんじゃないかなーなどと妄想も捗ります。 あと、自然主義傾向がある点もそうですが、若山牧水とも被りますね。
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