細胞が自分を食べる オートファジーの謎

細胞が自分を食べる オートファジーの謎

880円 (税込)

4pt

私たちの体を構成する細胞の中で、日々、劇的な変化、大規模な「リサイクル」が起きていることが分かった! からだをつくるタンパク質で言えば、食事を通して摂取する実に3倍もの量のタンパク質を毎日、分解しては、また新しく合成していたのである。こうした細胞内で起きている主な分解方法が、オートファジーである。オートファジーは、細胞内を毎日、きれいに掃除しては、その中身を新しいものに置き換える、重要な働きをしていた。これで、たとえば、シロクマが何日も食べなくても生きているわけがわかった。食料がなくとも、自分の細胞の中のものを「食べて」いた!なぜこうした仕組みが備わっているのか、この仕組みはからだの成長や老化、病気や免疫とどう関わっているのか。いまやオートファジーは、生物学者や医者たちから熱い注目が寄せられている生命現象である。従来の生命観を大きく変える、オートファジーのホットな話題を提供する。

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細胞が自分を食べる オートファジーの謎 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ノーベル賞で話題になった、オートファジーの解説です。とても分かりやすく、初学者でも読みやすいです。
    まだまだ未解明の部分も多いようで、研究の最前線が紹介されています。
    高校生や大学生に興味を持ってもらって、今後もっと研究が盛んになれば良いですね。

    0
    2019年03月21日

    Posted by ブクログ

    大変面白く読ませていただいた。内容はとても分かりやすく、かつ実験結果や研究の内容も含めロジカルに展開されている。そこが良い。ただただ筆者が考えたことなどが「知識」として並べたてられている物は信憑性に欠けるが、この本では実験的事実があるので、筆者の考えとは別に自ら考えて吟味していくことができる。
    「生

    0
    2018年02月20日

    Posted by ブクログ

    オートファジーの基礎的な事から、研究の歴史、疾患との関わりなど丁寧に説明されている。特定の分野の専門知識を必要としないようにわかりやすく書かれているものの、内容は高度だと感じた。

    0
    2014年02月12日

    Posted by ブクログ

    大隅先生がオートファジーの研究でノーベル賞を受賞される5年前に出版された本である。この本の中では「まだわかっていない」とされていたことの中には、現在では解明されたものもあるのだろう。オートファジーについて、やさしく解説された新しい本があれば、ぜひ読んでみたい。

    この本は詳しく分かりやすく説明されて

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    オートファジーとは?を学べる1冊。オートファジーの仕組みと役割が様々な例を用いて分かりやすく書かれている。類書で更に理解を深めたいと思わせる1冊。

    0
    2023年11月09日

    Posted by ブクログ

    2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー研究」。受賞者である大隈良典先生と共に研究してきた愛弟子・水島昇先生が「オートファジーの仕組み」ついて分かりやすく解説した本。

    オートファジーは栄養飢餓に応答して誘導される細胞内の分解システムの一つで、真核生物特有の現象です。自分自身、

    0
    2022年01月29日

    Posted by ブクログ

    すごい面白かったです!
    オートファジーは週刊少年ジャンプで登場したこともあり栄養がない状態で自分自身の食べることで栄養を得るという認識で知っていました。
    今回この本を読ませていただいてオートファジーにはそれ以外の役割もたくさんあり、未だ謎多きものなのだと分かりました。
    私たちが生きていくいく中で重要

    0
    2021年10月12日

    Posted by ブクログ

    本棚から落ちたのを手に取ったら、偶然にも先輩方の研究テーマだったので、
    オートファジーのあらましが分かりやすく解説されている。このように面白い現象が、最近まで見過ごされてきて、そこに注目を集めたのが日本の科学者たちだったのいうのは心強い。
    特にマイトファジーで、起源的にマクロファジーに通じること、悪

    0
    2013年06月08日

    Posted by ブクログ

     細胞内の洗浄、エネルギーリサイクルシステムであるオートファジーという現象をわかりやすく解説している。また、著者が最先端の研究に携わっていることもあり広範に渡る最新の状況を知ることができる。まだまだ分かっていないことのほうが多いものの、オートファジーが生命維持に非常に重要な役割を果たしていることが理

    0
    2013年05月19日

    Posted by ブクログ

    自分たちは毎日体重1kgあたり1gのタンパク質を摂取することを推奨されている。体重70kgなら、70gである。しかし、体内で一日に合成されるタンパク質は実に200g相当にものぼる。食事由来のタンパク質ではとても補いきれないのだ。まさにここで注目されるのが、自分で自分を食べる生命活動”オートファジー”

    0
    2013年04月03日

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