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歌麿、写楽、北斎などの名だたるスターを見出した稀代の仕掛け人、「蔦重」の足跡や江戸の町人文化、出版事情などをわかりやすく解説
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Posted by ブクログ
江戸時代の文化を牽引した本屋・蔦屋重三郎の生涯を、 当時の吉原の様相や文化の流行、幕府の状況を交え、 豊富な資料の画像と共に解説する。 ・はじめに 第一章 吉原と蔦重 第二章 天明狂歌・戯作と蔦重 第三章 新たな時代の到来 ・あとがき 江戸時代中期から後期への歴史の変遷の中で、 吉原に生まれ育った...続きを読む蔦屋重三郎は貸本屋を商う。 そこから身を立て、本屋兼出版業・書肆の耕書堂の経営に。 そして日本橋へ出店し地本問屋に。書物問屋へ加入し、 地方への流通、牽いては全国展開の道を開拓する。 「吉原細見」、富本浄瑠璃と正本の専属出版、往来物、 狂歌、黄表紙、洒落本、錦絵に浮世絵、和学など、 江戸市中の文化の興隆を見極め、当世本を出版していった。 田沼意次時代と彼の失脚、松平定信の登場は、 繁栄の中での江戸文化から、文武重視と風俗引き締めへと 替わり、蔦重も咎めを受けてしまう。 そんな彼の生涯を出版界の情勢を踏まえ、 多くの出版物の資料を添えて語る、人物伝。 書名が多く登場するので興味深く読めましたが、 できれば巻末に主な出版リストと略歴が欲しかったです。 人を見い出し、人脈を築き上げる、まさに人たらし。 その繋がりで文化の牽引を担った蔦屋重三郎を生んだ、 江戸の文化は実に面白い。
入門書というには、ハードルは高い。江戸時代の出版物にかなりの知識がないと歯が立たない。また、蔦屋重三郎の人となりを知ろうと思って読むと肩透かしを食う。しかし、江戸時代、18世紀後半の出版物や情報と人々の関係についての指摘は大いに参考になった。
現在ドラマで人気となっている蔦屋重三郎についての入門書 彼が書籍に登場する最初期から晩年まで彼が出版に関わった書籍を紹介しながら、いかに彼の出版業が幅広く発展していったかを解説しています
蔦屋重三郎(蔦重)とその当時の出版文化について、2025年大河ドラマの時代考証者が概説したもの。蔦重に関する資料が少ないせいなのか、あっさりとした筆致で淡々と出版物についての説明が続くため、基礎知識のない私の頭にはなかなか入ってこない。あとがきで著者が述べるように、もっと知りたければ著者の前著にあた...続きを読むると良いのだろう。
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