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皇帝を陰から守る『影踏み』の一族であるハイイロはある日、目が覚めると身体の奥に鈍い痛みを感じた。
その痛みは、怪我をしたような痛みでもなく、毒の痛みでもない。
そして、隣には自分の護るべき相手である帝国の若き皇帝リュウセイが寝ていた。
黒い獣の姿をした忘却の妖魔であるシエンに自らの記憶を代償に1つ、願いを叶えてもらえる能力を持っているハイイロは、
今までその力で大切な想い人であるリュウセイを護ってきた。
しかし鈍い痛みと記憶の喪失から、自分が『一夜の愛を賜る代償に記憶を失ったのではないか』と考えたハイイロは、
大切な人の感情を歪めてしまう可能性があるならと、リュウセイが目覚める前に彼の元を去り――。
リュウセイは目を覚ますと隣にハイイロがいないことに気づく。
ハイイロが自分の元を去ったことを知ったリュウセイはハイイロを取り戻すために動き出し……。
愛するもののため国を変える皇帝×大切な人を守るために記憶をささげる青年
二人の愛の物語――
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余韻に浸る時間が...
愛する人を守るために『記憶』を代償に強力な力を得る...。あらすじを読んだだけで切ない物語が想像されます。
概ねその通りではあるのですが、なんか物足りない読後感です。
最後の戦いでとうとう大切な記憶を全て手放してしまったハイイロ。その後の展開がサクサク進みすぎて余韻に浸る時間がありませんでした。折角
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