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700年の歴史を背負って舞台に立つ狂言師の身体は、どのようにつくられたのか? 師父・野村万作の一言一句を繰り返し、先祖先達から伝わる「型」を獲得した自身の稽古を振り返ることで、伝統芸能の本質に迫る。二十代の武司時代から萬斎襲名まで、狂言を生きることを率直に語った原点の書。
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、著者がこんなに面白い文章を書く人だという認識がなかった。失敗である。 自らを明治から続く野村万蔵家の伝統を『プログラミング』された『サイボーグ』であるとする考え方が面白い。 芸能、芸術の世界では型にはまらないことをよしとするところがあるが、伝統芸能の世界では先ず型を正しく演じることに...続きを読むよって、そこから産まれる新しいことがあるというのも興味深いところ。 能での身体の使い方では骨盤を立てない等々、まだまだ知らないことは沢山あると感じされられたりも。
初版が2001年なので、萬斎さんの若かりし頃の狂言への想いが知れる。本書を読むには狂言を何作か観てからの方が楽しめたと思う。観賞して、また読み返したい。
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