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大メディアに属さず、小型ビデオカメラを武器に時代を表現する9人のビデオジャーナリストたち。国境もキャリアも、動機も違う彼らが今、アジア人によるアジア報道をめざし歩みはじめた。
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Posted by ブクログ 2010年01月20日
本書は2000年当時に「アジアプレス」に所属していたVJ(ビデオジャーナリスト)たちが、VJになった動機、VJの魅力や楽しさ、難しさについて執筆したものと座談会の記録である。登場しているVJの中には、今はもうアジアプレスから消えている人もいるが、安定した暮らしよりも、VJを選んだ意気込みが感じられて...続きを読む、とても魅力的な内容だった。 当時23歳の森本麻衣子さんの文章が初々しい。アエタ族のマニラで物乞いをしながら生活をしている人を追っている時、彼女自身が疲れきった顔で取材をしていたため、「食べ物を買って病気を治してね」と物乞いで稼いだ中からお金をアエタの人からもらったそうだ。 「苦しんでいる人間と、その人々を前にして何も与えられない(与えようとしない)自分、という構図の中では、両者はいつも絶望的に隔たっていた。けれども、誰かの痛みに満ちた人生の中にも喜びや優しさといったものがあり、苦しんでいるはずの当人から逆に何かを与えられることがある」と、ビデオがあったからこそ分かったと彼女は綴っている。パキスタンVJのムハマド・ズベルさんも書いているが、それは「お互いを知ることと、尊重しあうことの大切さ。」を身を持って体験したからこそ、彼女自身が感じることができたんだと思う。 アジアプレス代表の野中さんは、「ジャーナリズムという仕事を通じて自己実現をしている。」と書いている。いくら自己実現だからと言っても、フリーランスで、この世界で充分な暮らしができるくらいの収入を得るのは、やはり難しいと思う。得られる収入よりも取材費のほうが高くつくそうだ。より高次な志がなければやっていけない職業だ。僕たちはそんな人たちを通じて多面的に物事を見ることができるようになり、より真実に近いことを知ることができる。とても有難い存在だ。だから僕はホンマモンのジャーナリストたちを応援していきたいと思う。
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