きらきら、あおい 2

ito

「最後までしちゃダメかな」

高校二年生、冬。
一緒に過ごした時間も長くなったある日、美穂は村田くんに「最後までする」ことを相談されて……。
まばゆさも、痛みもすべて抱きしめる。10万人が心揺さぶられた２人のあおく瑞々しい日々、完結！
これは、かつてのはじめてを思い出す”あなた”のラブストーリー。

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 少女マンガ
• 出版社: トゥーヴァージンズ
• 掲載誌・レーベル: 路草コミックス
• ページ数: 218ページ
• 電子版発売日: 2024年10月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 71MB

[ブクログ · ★★★★★]

だんだん慣れてくると、こういうふうになっていく。

現実的に書かれている。

ちょっとずつ我慢を積み重ね、言いたいことを言うタイミングを外すと、あとで爆発する。

村田くんは、あまりいい男ではない。まだ幼い。
結局、慣れてきた頃から、相手のことを想ってるかどうかわかってくる。
村田くんは、結局、エッチなことがしたいだけにしか見えてこない。
行きたいところも面倒臭くて、どこにでもいいと言うし、付き合ってやってんだよみたいなのもひどい。スマホずっと見てるのも最低。
どこから見てもおもいやりがない。

結局のところ、2人の相性が合ってない。

最初は楽しいのは当たり前。
だけど、慣れてきてから、合わないところがいっぱいあるのに無理に合わせて、苦しむ。

この人だと結婚しても、何年も経てば、考え方、思考が変わってくる。

いろいろ合わないところに目をつぶっていても、そのうち我慢できなくなる。

村田くんがすぐに泣くところが不快だ。
自然と泣いてしまうんだろうけど、美穂の言う通りで、泣きたい気持ちでもこういう人の前で泣きにくいだろう。
美穂は罪悪感を持ってしまうし、誰しもきつい言い方をした後はそうなりやすい。でも、正しいことを言っている。村田くんは思いやりが足りないのだから。バランスが悪い。言わないと次にいけない。言わないまま我慢すればずっと我慢の連続。別れが来るかもしれないと思っても、このままではダメだと思ったら言う。

過去に良い思い出があるから、別れは辛いけど、そこからまた成長するんだろう。

喧嘩するほど仲が良いと言うけど、私はそうは思わないな。
慣れてきた頃に、単に我慢が爆発してるだけだと思う。
喧嘩の積み重ねは、思考やタイミングが全く合ってないんだと思うし、喧嘩するたびに思いやりも減っていくから。

本当にずっといられる人は、そういうのではないのだろう。

いかに、自分も相手も自然体でいられるか。
何があってもさらりと許せるか。思いやりを持てるか。ストレスがたまらないか。自分を誤魔化してないか。

それができて、何十年も一緒にいれたら。
誰もが、そういう人に出会えればいいのだけど。

人によると思うけど、妥協していくぐらいなら別れて、ひとりになった方が開放的に自分らしく生きていけるのだろうね。次の恋だって見つけたいなら頑張れるんだし。