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ベトナム反戦運動や学生運動を背景に、社会批判や反戦のメッセージを込めた関西フォークは、多くの若者を引き付け、強い支持を得た。1969年の新宿駅西口広場でのフォークゲリラにつながる関西フォークはどのように現れ、どのような人々が関わり、何を表現し歌ったムーブメントだったのか。
本書では、関西フォークの歌詞と現代詩との関わりに着目して、岡林信康、高田渡、松本隆、友部正人などのフォークシンガーの音楽実践を「ことば」を中心に描き出す。そして、歌い手をサポートした片桐ユズルや有馬敲らの文学者・文化人の活動やその意義にも光を当てる。
関西という地でフォークソングを歌い新たな表現を追い求めた若者たちとそれを支えた文化人の交流の場として関西フォークを位置づけ、「声の対抗文化」として評価する。関西フォークの音楽性や文学運動としての側面を検証する研究書。片桐ユズルへのインタビューも収録。
Posted by ブクログ 2024年02月04日
関西フォークとその時代
声の対抗文化と現代詩
著者:瀬崎圭二(同志社大文学部教授)
発行:2023年10月27日
青弓社
音楽史の本ではない。60-70年代の現代史の本とも言いがたい。歌詞、詩としての関西フォークの文学論で、学術書。タイトルで判断して、読んでみると難しくて投げ出す人も多いかも。著...続きを読む
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